内容説明
若手編集アシスタントのネラはNYの老舗出版社で唯一の黒人女性。人種問題に無理解な職場に疲れていたある日、同世代の黒人女性が入社してくる。ネラは親交を深めようとするが、そこには大きな陰謀が──ダークな皮肉冴えわたる新世代のBLM小説。解説/渡辺志保
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
24
ネラは、白人だけの出版社ワグナー社で唯一の黒人として、毎日厳しい綱渡りをしている。ネラは「黒人はどう思うのか?」「黒人としては、これOK?」などの質問に答えるために待機しているが、正直になりすぎないように注意している。ある日、職場にもう一人の黒人女性ヘイゼルが加わる。ヘーゼルの存在は、ネラの励みになるが、一方で自分より上司ヴェラといい関係を築く彼女に不安も覚える。彼女の野心は、ネラの親友マライカ、ボーイフレンドのオーウェンの間に不協和音を生じさせるのだが。2023/10/26
本の蟲
17
NY名門出版社に勤める社内唯一の黒人女性ネラ。白人ばかりの業界に苛立ちと息苦しさを感じていたが、新たに黒人女性が採用されることに。待望の「同胞」、共感しあえる理解者登場にネラは喜ぶが、その女性ヘイゼルはネラよりも遥かにうまく周囲とやっていき…。徐々に居場所を奪われるネラと、幕間で進行する大規模な陰謀。米社会のコンプレックスであり、米国文学ではお馴染みの人種差別問題。語られる「許されざる陰謀」は、やり方はともかく、方向性は共感できてしまう。米国にもこう考える人いるんだ、と意外な内容(続で補足2023/10/18
御庭番
5
現代のアメリカ 現代の黒人そして女性のリアル(私がアメリカ人でもなく黒人でもないのでリアルか判断は身勝手にしたわけたが)な描写。 登場する有名人とか、アプリやサーヴィスやなんやかんやがリアルだから余計話が進むにつれて、え?え?こわっ!ってなってく。途中でもしかして?ってなるところもあるけど予想とは違う部分もあっておもしろい。はっきりしないエンディングもよし。 【図書館で借りました】2023/12/18
DEE
3
老舗出版社ワーグナーで編集者になるため、白人社会のなかで孤軍奮闘する女性ネラ。そこにもう一人の黒人女性ヘイゼルが入社しネラも歓迎するが、その喜びも束の間、という話。黒人として生きていくのは今でもこれほど過酷なのかと思わざるを得ない。現実世界でも多様性の活動はまだまだ先は長そうだ。テーマのせいかはわからないけど、とにかく読み難い作品でもあった。2025/01/10
Naggy
2
鎌倉駅前の本屋でジャケ買い。この本屋はいつ行っても品揃えが良く、ここでなければこの本には出会えなかった。解説が渡辺志保さんというのもなんとなく親近感を覚える。 白人だらけの出版社で働く黒人についての描写がとても細かく、ネラの行動を通じて無意識の差別やマイクロアグレッションを体験することができた。白人の前では黒人はアンクル・トムにならなければならず、そのうえ黒人同士でしのぎを削らなければならないという、2023年でもまだここか、と暗澹たる気持ちになる。真の自由が世の中のすべてのネラに与えられることを願う。2024/04/22
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