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内容説明
マリアは、モロッコという国でくらしています。ある日ドアをたたく音がして、友だちのアミンがおすそわけを持ってきてくれました。次の日曜日、マリアのお母さんはからあげをたくさん作って、「今日は私たちがおすそわけをしましょう」。そしてまた、次の日曜日--。人と人との距離が近いモロッコでは、美味しいものを作ったらシェアをするのはあたりまえのこと。友だちも近所の人も知らない人でも、美味しいものを囲んで話に花を咲かせます。
モロッコに暮らした経験のある作家が、「おすそわけ」をテーマに異文化の交流を描きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seacalf
46
かなり個人的な主観だが表紙にピンときた絵本は大抵面白い。この絵本も想像以上に心を浮き立たせてくれた。モロッコを舞台にお裾分けをし合う日常を描いたお話。アラビア語のシュクラン(ありがとう)がたっぷり登場してすこぶる気持ちが良い。映画『カサブランカ』のイメージしかないが、マリアやアミン、子供達目線だとモロッコも穏やかな街に見える。見開きいっぱいのパスティラも唐揚げもとてもつもなく美味しそう!遠い異国に思いを馳せながら読んだあとに幸せな気持ちになれる良い絵本だった。2024/01/14
ぶんこ
41
モロッコ人の父と日本人の母を持つマリアが、友だちのアミンの家とで美味しい物をお裾分け。それを運ぶ道すがら、出会った人ともお裾分け。なんて大らかで優しい国なのでしょう。読んでいる途中にモロッコの場所を地図で調べると、行ってみたいマークがついている所が。なんと砂漠テント泊ツアーの場所でした。すっかり忘れていました。この絵本で人々の大らかさを知り、益々行きたくなるモロッコでした。2023/11/07
ヒラP@ehon.gohon
24
モロッコの男性と結婚した、日本人女性の体験を基にした絵本です。 作った料理を、ご近所さんにおすそ分けする風習があるのでしょうか。 食による異文化交流に感心してしまいました。 おすそ分けによるご近所付き合いの風習は、失われつつある地域交流の原点のような気がします。2025/03/06
マツユキ
16
モロッコは、美味しい物は知人におすそ分けする。友達の家まで持って行く事になった子供たち、それまでに色んな人に会いますもんね。私なら躊躇してしまう習慣ですが、人々の交流に、ほのぼの温かな気持ちになる絵本でした。2023/11/26
みさどん
16
モロッコには今知人が住んでいるので、感じ入ってしまった。こんな国なら素敵だなあ。外国は総じて、自分の身は自分で守り、ものすごくドライって思っちゃって。分かち合う文化ならいいけれど、例えば水売りのおじさんが商売物を分かつってやっちゃうのだろうか。知らないお国柄。未知の国モロッコだ。2023/10/28