岩波テキストブックス<br> 現代メディア史 新版

個数:1
紙書籍版価格
¥3,190
  • 電子書籍

岩波テキストブックス
現代メディア史 新版

  • 著者名:佐藤卓己
  • 価格 ¥3,190(本体¥2,900)
  • 岩波書店(2023/09発売)
  • ポイント 29pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000289207

ファイル: /

内容説明

19世紀後半以降のメディアの発達は,あらゆる情報が氾濫する現代社会の成り立ちにどのような影響を与えてきたのか.国民国家形成の歴史のなかに,出版・新聞・映画・ラジオ・テレビといった各領域の発展を位置付け,英米独日の各国を時系列的に比較する画期的なメディア史.98年の刊行以来読み継がれてきたロングセラー,待望の新版.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

新版 はじめに
初版 はじめに
第1章 メディア史としてのコミュニケーション研究
第1節 「情報」「メディア」「マスコミ」の総力戦パラダイム
第2節 市民啓蒙のオプティミズム――出版・新聞段階
第3節 大衆操作のペシミズム――ラジオ・映画段階
第4節 文化的消費と再生産――テレビ段階
第5節 情報化社会の文化研究――コンピュータ通信段階
第2章 メディア都市の成立
第1節 都市と市民的公共圏
第2節 交通空間としての現代都市
第3節 ドイツ――大衆の国民化
第4節 イギリス――伝統の創出
第5節 アメリカ――進歩の伝統
第6節 日本――象徴の設計
第3章 出版資本主義と近代精神
第1節 「書籍」とは何か
第2節 グーテンベルクの銀河系
第3節 ドイツ――レクラム百科文庫
第4節 イギリス――ペンギン革命
第5節 アメリカ――消費財としてのペーパーバック
第6節 日本――消費財としての教養
第4章 大衆新聞の成立
第1節 「新聞」とは何か
第2節 電信による「新聞革命」
第3節 ドイツ――近代新聞の起源
第4節 イギリス――議会制民主主義の変容
第5節 アメリカ――大衆民主主義の誕生
第6節 日本――国民的言説空間の編成
第5章 視覚人間の「国民化」
第1節 映画以前の視覚メディア
第2節 映画の「発明」
第3節 アメリカ――国民の創生
第4節 イギリス――帝国の黄昏
第5節 ドイツ――カリガリからヒトラーへ
第6節 日本――「殖産興行」
第6章 宣伝のシステム化と動員のメディア
第1節 「宣伝」とは何か
第2節 コミュニケーション革命と総力戦
第3節 ドイツ――宣伝計画なき戦争計画
第4節 イギリス――情報省の誕生
第5節 アメリカ――戦争民主主義
第6節 日本――総力戦なき思想戦研究
第7章 ラジオとファシスト的公共性
第1節 テレ・コミュニケーションの大衆化
第2節 場所感の喪失
第3節 アメリカ――大量消費社会の神経系
第4節 イギリス――福祉国家の子守歌
第5節 ドイツ――第三帝国の同調装置
第6節 日本――情報国防体制の構築
第8章 トーキー映画と総力戦体制
第1節 「大衆運動」のイメージ
第2節 総力戦とシステム化
第3節 アメリカ――ニューディールのメディア
第4節 イギリス――国内産業保護の限界
第5節 ドイツ――政治の審美化
第6節 日本――戦時=戦後の黄金時代
第9章 テレビによるシステム統合
第1節 最後の国民化メディア
第2節 ビデオ革命と多チャンネル化
第3節 アメリカ――グローバル・スタンダード
第4節 イギリス――新保守主義のビッグバン
第5節 ドイツ――分断国家から多文化主義帝国へ
第6節 日本――戦後民主主義の精神レベル
終 章 情報化の未来史
第1節 マンハッタン計画からインターネットへ
第2節 「地球村」神話
第3節 ネチズンとネチズムの未来
第4節 超スマート社会(Society 5.0)?
基本文献案内
研究・文献年表+索引
メディア史年表+索引
情報社会年表+索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ポルターガイスト

4
近代メディアの発達は総力戦体制の形成と軌を一にしている。しかし国民的メディアはその地位を追われるとサブカル化し,個人のコスモポリタン化を促して国民国家の枠組みを破壊していく。とても興味深く,当初の宣言どおり「クールな」枠組みを持った入門書だった。ここにもっといろんな本を読んで知識を差し込みたくなる。巻末にはおすすめメディア学関連本がジャンルごとに紹介されていて,この分野を極めたい人にとってはたぶん最高の付録でしょう。2021/05/18

キューネン

3
書籍、新聞、ラジオ、映画、テレビ、ネットと社会の間の相互作用をみながらメディア史を描く。ネット社会に対して持たれているユートピア論が、かつて他のメディアでも繰り返されてきたものの再生産であるというのは面白いと思った。アフターコロナのメディア論を考えるにあたって、通読しておいて良かったと思う。が、情報量が多く凝縮されていて少しとっつきづらいところもあるので、著者も推薦しているように、初学者は同じ佐藤さん著の『メディア社会』(岩波新書)からの方がいいかもしれません。2020/08/10

古戸圭一朗

2
定評のあるテキストが20年ぶりの改訂。コンパクトだが情報量は非常に多く、濃密な一冊。近代のマスメディアは「国民化」そして「システム化」という機能を担ってきたが、それは近代の生み出した「総力戦体制」という状況下で発生した、特殊なものであった。そして現在、メディアは、その本来の機能である「間に入り」細分化することによって、国民国家という枠組みを揺さぶりつつある(p225)という、終盤の記述が面白かった。他にも色々示唆的な記述はあったが、勉強不足で拾い切れていないので、二度三度読み返す必要があるだろう。2020/06/11

ディレ

0
米日独英のメディア史が記述されている。広告効果研究の基本文献が知りたく、巻末の「基本文献案内」のために購入した。メディア論の教科書としては、吉見俊哉『メディアを学ぶ人のための15話 改訂版』の方が定評があり無難であるかも知れない。ともあれ、本書によると、広告効果研究の基本文献は田崎篤郎/児島和人『マス・コミュニケーション効果研究の展開』らしい。もし私と同じ関心を持って本書を購入しようとした方々にこの情報が届けば幸いである。2019/12/24

おいもさん

0
旧版も読みました。追加された節の他に、細かな追記が所々あります。個人的にはメディア関係の本を読む上でのベースキャンプになるような本だという印象です。より細かな感想としては何度も再読した後に書こうかなと思っています。2019/08/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13252319
  • ご注意事項

最近チェックした商品