日本の経済システム

著者名：寺西重郎

岩波書店（2023/09発売）

• ISBN：9784000242165

内容説明

深刻な危機にある日本の経済システム．何が問題なのか，新しいシステムはどうあるべきか．日本がこれまでの経済発展過程で経験して２つの主要な経済システム－「明治大正経済システム」と「高度成長期経済システム」－のメカニズムを比較・検討し，歴史的経路依存性を前提にしたシステム改革と日本経済の将来像を示す．※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており，タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています．また，文字だけを拡大すること，文字列のハイライト，検索，辞書の参照，引用などの機能は使用できません．

目次

第１章　本書の目的
第２章　経済システムの分析枠組
第１節　方法上の諸特徴
第２節　経済システム展開の外生的条件
第３節　二つの経済システム
第３章　明治大正経済システム
第１節　明治大正経済システムの成立
第２節　明治大正経済システムのメカニズムと成果
第３節　明治大正経済システムの衰退過程とその要因
第４章　高度成長期経済システム
第１節　高度成長期経済システムの成立
第２節　高度成長期経済システムのメカニズムと成果
第３節　高度成長期経済システムのコスト
第５章　システム改革の考え方
あとがき・参考文献／索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[KAZOO]

寺西先生による日本経済の制度分析といった方がいいのでしょうか？最初に本書の目的でも触れられていますが、かなり日本経済をシステム的に分析していこうという意識が見られます。そのために明治大正の経済システムがどうであったかというところから説き起こし高度経済成長の部分をかなり詳細に分析されています。高橋亀吉先生の分析の仕方と比較したい気がしました。

2016/08/18