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内容説明
似顔絵描きをしながら旅する1匹の三毛猫.ある夜,無人島に流れつくと,ラッコが7個の貝をあいてに,時計のネジをはき出せとつめよっていた.そして猫はなぜかそのネジを手わたされ…….十五夜の儀式の名のもと奇想天外なできごとに巻きこまれていく猫,その運命はいかに! 言葉とイメージにあそぶ,書き下ろし意欲作.
目次
三毛猫狩り
ラッコの審問
時の温度差
言葉めぐり
旅のみやげ
月光のコパン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gummo
29
似顔絵描きをしながら旅をしている三毛猫コパン。ある夜、三毛猫狩りの手を逃れて無人島にたどり着いたコパンを、次々と不思議な体験が襲う…。主人公がネコというところが猫好きの心をくすぐる。そして、骨董屋のカモノハシ、郵便配達夫のアルマジロなど、ユニークな動物のキャラクターたちも楽しい。哲学的な文章があったかと思えば、思わず吹き出してしまうような言葉遊びもあり。ユーモアのある幻想的な世界を描いた児童文学。★★★☆☆2014/03/17
花林糖
13
(図書館本/購入)不思議で奇妙で哲学的なお話。三毛猫コパンが三毛猫狩りから逃げた先の無人島で、不思議な体験をする物語。表紙や挿絵が◎。最後のオチ(?)は少し残念。コパンはこの先も旅を続けてほしい。2019/11/20
やんも
11
敬愛するぽっぺん先生の生みの親、故舟崎克彦さんの小品の1冊。主人公の三毛猫は、ぽっぺん先生よろしく、小島で行われるという儀式の準備に巻き込まれ、貝に説教するラッコや時計屋のカモノハシ、言葉を拾い集めるアルマジロの郵便夫などに出会いながら、満月の下、次第にことの真相に近づいてゆく。締めくくりがちょっと物足りないが、三毛猫が流れ着いた小島の持主が「その人」だったのか、それとも島ごと・・・ま、それは読んでのお楽しみ。甘い蜜の入った飲み物を傍らに置いてどうぞ、お読みくださいな。2017/05/15
読み人知らず
2
この作者の作品を時系列で読んできたわけではないんで、これが単発なのか、何かの続きなのかが分からない。単発だとしたらこの展開はないなぁとおもうけど。2008/02/01
必殺!パート仕事人
1
以前読んでいましたか。全く覚えていませんでしたが、舟崎さんの本の不思議具合はやはり好きです。以前も感想が書いてあれば今回の感想と比べられたのに。フリムンは沖縄の言葉でしょうか。”気がふれる”“狂ったような””バカ”などの意味の。コクリコはヒナゲシ・ポピーのことなんですね。最近までヒナゲシとヒナギクを間違っていました。ヒナゲシ(私はヒナギクと思っている)で花占いなんてキリないじゃん、という感じで。舟崎さんは動物だけでなく植物も詳しいのですね。2024/04/03