内容説明
朝日新聞大反響連載、待望の書籍化! 岸田政権の最大の危うさは「状況追従主義」にある。先手は打つがビジョンと熟慮に欠け求心力がない。拙速な政策のツケはやがて国民に及ぶ。つかみどころのない“鵺(ぬえ)”のような虚像の正体に迫る渾身のルポ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Masayuki Shimura
3
【支持率は低位安定ながらも高揚感に包まれる岸田やその周辺と、それを取材する記者を含む周囲の見方とのズレが広がっていく】(文中より引用)・・・・・本書を読んでも「もやっ」とした印象が残ってしまうところに、岸田政権の捉えづらさが表れているのではないかと感じた次第。平時から有事への切り替えができるかどうかに、後世的な評価もかかってくるのかなという印象を持ちました。2023/10/27
みじんこ
3
解散見送りまでの主な出来事を振り返る。改造で木原官房副長官がちょうど交代となるため、意思決定なども変わっていくだろうか。日韓関係改善(尹大統領の姿勢も影響していると思うが)やG7サミットも通じて核兵器のない世界を目指すという外交面は評価できる。一方で、繰り返し指摘されている変わり身の早さ、目の前の課題に取り組むと言えば聞こえはいいが総理として何がしたいのか分からない点は、内政面で抽象的なビジョンしか見えず増税方針ばかりが際立つからではないか。質問に答える姿勢は大事だが、内容も大事との意見はその通りである。2023/09/12
のん
2
岸田政権発足の2021年10月から2023年6月までの政権の歴史を朝日新聞政治部の記者が描く。 第八章の識者の意見のとおり、岸田政権は何がやりたいか分からない反面、及第点は常に取り続けている。「まあ、悪くないかな」という消極的な指示に支えられている政権であると評価する。 さて、2023年10月現在、ネットを中心に、岸田文雄を「増税メガネ」と呼び、不支持の声が高まっている。実際、内閣支持率は低下の一途を辿る。2023/10/22
KEI
2
岸田総理就任から現在までの一連の流れと総括が書かれています。聞く力を主張していますが、国民の声を聞いているとは思えません。ただ誰かがやらなきゃいけないこと(防衛費や少子化、原発等)を提起している点は評価できるのではと思います。しかしそれをどうやって解決するのかは不透明で、結局先延ばししている印象。まぁとにかく自民党に日本を任せておくのは非常に危険なのは間違いないでしょう。(個人の見解です)2023/10/05
たっちゃん
0
退陣も近くなった今日この頃、結局ただのボンボン政治家だった。 2023/12/22