内容説明
まさかこれが自分の生活なのか、とうたがいたくなるときがあります。
それは自分にはもったいないようなしあわせを感じて、という場合もあれば、
たえられないほどかなしくて、という場合もあるのですが、
それはもちろん自分の生活であるわけです。
その自分の生活というものを、つまりは現実を、
べつだん、大げさにも卑屈にもとらえず、そのまま受けいれたとき、
みえてくるのは「ほのおかしさ」ではなかろうかと思います。
ままならない生活にころがる「ほのおかしさ」を私はずっと信じています。
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自費出版作品としては異例の売れ行きを記録した
『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』の小原晩、書き下ろし最新作!
まぶしいほどまっすぐで、愛おしい。ままならない生活をめぐる38編のエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
85
Kindle。前作に続いて読了。著名人以外のエッセイはあまり読まないものの、著者のエッセイはスッと入ってくる不思議。2025/10/22
ネギっ子gen
79
【たずねたくなるときがある。うたがいたくなる朝がある。わらいだしたい雨がある。かたりたくなる酒がある。むつかしい、むつかしいよと、ままならないまま大人になって。ふっとひらけた場所に出る。生きていること。ほのおかしくて】ままならない生活をめぐる、眩しいほどまっすぐな38編のエッセイ。<このまま倒れることができたら楽なのにと思ってひとり夜道をばたんばたんと倒れてみたことがある。真夏、真夜中のことである。ばたん、ばたん、ばたん、ばたん、ばたん。5回ほど倒れてみたところでやめた。だれも助けにきてくれないし>と。⇒2026/01/12
けんとまん1007
62
そうそう、日々の営みはままならないことが多い。それでも、結構、できていること、やっていることが多い。この文章のように淡々としたようであっても、結構、いろいろあるのだということ。2025/10/27
夜長月🌙新潮部
59
小原晩さんのエッセイ第二弾です。ここまで激しい「生活」は珍しい。地獄を見てそして天国を味わうこともあります。絶望的にブラックな訳ですがそこに現れた『妖精』は天使でしょうか。神でしょうか。ここで一息つけました。そして「ひとり暮らし」、「ふたり暮らし」、「3人暮らし」が描かれています。3人のルームシェアがとても牧歌的に感じられました。2024/08/14
よこたん
41
“「そんなつかれているときに、どうして揚げものなんかするの」「じゃがいもを揚げることでしか発散されないものがあるんですよ、あるんです」” そこらへんに転がっているような他愛もないことが、時としてキラキラ輝いていたり、どうしようもなく情けなかったりなエッセイ。ひとりでいることよりも、誰かと一緒にいるほうが、余計寂しかったりもする。清濁併せ呑みながら、今日も生きていく。濁がかなりディープな濁で、読んでいて戸惑う。「兄のサービス」「生きたくなるセット」「お散歩」「たらふくのロマンス」が好き。妖怪むしえび女も。2025/02/05
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