内容説明
本書は、生物学の基本から最新の話題まで、網羅的に解説した入門書で、図版も多く、基本を知りたい人、学び直しをしたい人に最適なつくりになっています。
「受験をするわけではないし、中学レベルまでは理解しているけど、その先が知りたい」
「最新のニュースを理解するために基本を知りたい」
「教科書よりも堅苦しくなく、おもしろく学びたい」
という読者のニーズに応えた、画期的な一冊!
主な内容
第1章 細胞から分子レベルの生物学
細胞と生体膜-生命の基本単位/タンパク質と酵素-生命活動の実働部隊/DNA-生命活動の黒幕/光合成と窒素同化-物質循環とエネルギー循環 など
第2章 個体の継承と形成に関する生物学
遺伝と減数分裂-縦続保存を種族保存を支える原理/発生-生命最大の神秘/バイオテクノロジーの光と影 など
第3章 個体の維持に関する生物学
血液を知る-生きていることの驚異/肝腎なはなし-24時間はたらくタフな臓器/脳-最後のフロンティア など
第4章 生物の集団レベルの生物学
生物界をマクロな視点で見る/森と海を守るために-豊かな生態系を楽しむ など
第5章 生物界の時間的・空間的な広がりを考える生物学
生物分類-博物学はやはり不滅/進化-あらゆるところに見ることができる生物の歴史
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
95
先ずは面白い!。僕は高等学校迄の生物学につき、大人になって2つ思うところがある。1つは、もっと勉強出来たのではないか?。もう一つは、我が国の教育はこの学問をもっと今後の為に勉強しておくべきではないかという思いである。3名の著者により編まれているが、うち一名は高校の先生。カリキュラムに寄らないこうした授業出来ればやりたかったと後書にて書かれているが、僕もこうした授業を受けたかったな。体系的編み方と織り込まれる周辺知識が相まって非常に面白い読物となっていた。この本の存在を教えてくださった読友さんと読メに感謝。2024/10/14
びっぐすとん
16
図書館本。書店で気になっていたので借りてみた。「教科書」とあるように内容は高度でギッシリである。いちど目を通したくらいでは到底理解はできないが、「大人のための」なので、大人が興味を持てる仕組みになっている。健康診断で気になってたこととか、話題になってた単語などが出てくる。「はたらく細胞」を読んでるとイメージしやすい部分も。知れば知るほど生命は神秘的だなと思う。男と女の脳の違いとか脳は10%しか使ってないとか世間に流布する説のいい加減さに驚き。卵黄ってあれだけで1つの細胞なのね。←言われてみれば納得だけど2024/01/08
Hiroshi
8
高校の生物学の教員が教え子で生物学の研究者になった者とで書かれた生物学の本。コロナ禍で少しでも生物学の知識があればデマだと確信できるような怪しい情報が氾濫していたので、大人にとっても生物学は大切なのだ。定義や細かい化学式等は省き、何故そうなるのか、どのように決まるのかが理解できることを主眼とし、生き物の基本原理を知るようにできている。だが『大学生物学の教科書』全5冊で計1920頁あるのを本書では333頁にしており省略が多い。発生学の濃度勾配説や細胞のアポトーシスは大変驚く仕組みだが、本書では触れられない。2024/02/29
中島直人
7
(図書館)読みきれなかった部分を補うため再読。著者が教師ということで、読んだ読者が、理解出来ること、腹落ち出来ることを、第一に考えてくれた、ブルーバックスらしい本。精密さを求めるあまり、意味不明で面白く無い学術書で生物学に挫折しかけた、高校生くらいに是非ともお勧めしたい素晴らしい本。2024/12/27
乱読家 護る会支持!
6
【カバー裏面の内容紹介を引用】 読みやすくて面白い画期的な教科書! 日々ニュースなどで目にする生物学の用語たち、DNA、ヒトゲノム、PCR法、mRNAワクチンetc それらがきっちりわかれば、さらにその先の生物学の最新知見もわかるようになる。 単なる解説にとどまらず、豊富なコラムとともに、読み物としても楽しめる新しい教科書の誕生です! 【引用終わり】 いやいや〜 いやいや〜 本書は、結構、難易度が高い教科書でした(汗)2024/03/26