内容説明
「ねえ、わたしと一緒に人助けしない?」「正義」を信じられなくなった少年と、ヒーローになりたい少女。二人が出会った時、世界は少し変わり始める――。 ●STORY 高校生二年生の鈴森実(まこと)は、ある日、クラスメイトの城之崎聖良が、赤いジャージに身を包み、マントをつけた「ヒーロー」に扮して、困っている人を助けているところに遭遇する。「ヒーロー活動」を見られたと知った聖良は、「わたしと一緒に人助けしない?」と実を誘うが、実には彼女と関わりたくない「ある理由」があって……? 傷を抱えながら「世界」と向き合う、少年少女の思いが胸を打つ傑作青春小説。文庫書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coolgang1957
57
アオハルやなぁ😄今どき高校生の低いイメージを、ホントかウソかわからんままに聞かされて踊らされてるおっちゃんには、こんな子たちが居ることに新鮮さと希望を感じます。クスッとさせられるシーンもあり、悩みまくる姿も優しさ滲み出す場面も楽しい。ヒーローはこんな大事なこともさらっと言ってのけます。→「自分と戦ったり、自分を守ったりするのが、一番、難しいよな」(p296)初読作家さんでいい人見つけました😄芥川賞あげたい。2023/11/08
よっち
34
ある日、クラスメイトの城之崎聖良の「ヒーロー活動」を目撃してしまった高校二年生の鈴森実。見られたと知った彼女が実を活動に誘う青春小説。赤いジャージに身を包み、マントをつけた「ヒーロー」に扮した姿で活動する彼女に対する気恥ずかしさだけでなく、密かに彼女と関わりたくない理由があった実。そこから掘り下げられてゆく実の苦い過去や、彼女のヒーロー活動がバレてからの急展開、一方で聖良の事情も明らかになっていきましたけど、彼らを見守ってくれている優しい人たちもいて、一緒に乗り越えた二人らしい結末はなかなか良かったです。2023/10/19
なみ
18
高校生の実は、クラスメイトの女子、城之崎がヒーロー活動をしているところを目撃する。 一緒に活動しないかと勧誘されるが、実は彼女と関わりたくない理由があって──。 主人公もヒロインも、すごく人間らしく描かれていて、それぞれの感情がひしひしと伝わってきます。 実の家族がとても温かくて素敵でした。 善でも悪でもなく、0でも1でもなく、その間こそが大切なんだと、優しく教えてくれるような作品でした。2023/10/08
ましゅ
9
図書室で目瞑って選んだ本!めっちゃ良かったからみんな読んで欲しい…!2024/06/14
JUN
7
白黒つけようとするのは学校教育で正誤しかしてこないから。2024/02/04
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