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内容説明
夜の森をひとりで見ていた少女・桃のところにフクロウがやって来た。「来てはもらえまいか、こんな夜ふけに申し訳ないが」森では、動物たちが集まって、重い病気にかかったイタチとのおわかれ会をしていた……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
舟江
7
題名で選んだ本。表紙はファンタジーを連想させるものだが、中身は導入からぐいぐい引き入れていく。結構力のある作家だと思った。2019/12/22
がぉ@春待人
6
大きなフクロウに連れられて、お別れ会へ。 みんながかける、最後の言葉が強く印象に残ります。 幻想的な絵柄と、動物たちの優しさが感じられるいい本でした。2014/05/20
ペイトン
5
ある月夜にお留守番をしていた桃という少女のもとへもの言う梟が訪ねてきます。『来てはもらえまいか、こんな夜ふけにもうしわけないが』 このセリフがんなんともいいんですよね。 桃は梟の背中に乗って森へと導かれます。森の中では横たわる小さなイタチをいろんな動物たちが取り囲んでいました。イタチの命は終わろうとしていたのでした。死にゆく者への敬意と愛にあふれたお別れ会が胸を打ちます。
遠い日
5
夜の森でしめやかに執り行われる、お別れ会。梟に招かれるままそこに居合わせることになった桃の静かな目の動きが感じられる。イタチの命が尽きようとする時に、温かで嘘のないことばをかける森の仲間たち。真に愛した友だちへの、精一杯の餞。こんなに温かなお別れが奇跡のようだ。神秘的な夜の森の時間を、味戸ケイコさんの幻想的な絵がいっそう引き立てる。2014/07/31
mixa59
5
森のイタチのお別れ会に招かれた少女の話。死に行くイタチにお別れを言うのがお別れ会。死んでから、セレモニーを盛大にし、泣いたり話しかけたりする人間に対して、こちらの方が非常に自然に感じました。 死を正面から受け止め、見送っていく姿に感動しました。 2010/03/13