内容説明
外科医けいゆうとして、ブログ累計1000万PV超、twitterフォロワー10万人超のフォロワーを持つ著者が、医学5000年の歴史、人が病気になるしくみ、人体の驚異のメカニズム、薬やワクチンの発見をめぐるエピソード、人類を脅かす病との戦い、古代から凄まじい進歩を遂げた手術の歴史などを紹介する一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
273
『すばらしい人体』に続く知的冒険の第2弾。感想は前作のものをコピペしても通りそうですけど( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)。肝臓はその通りなのですが、それ以外の臓器も精緻な化学工場だなぁと。薬との反応も化学で説明するの好い。本書では特に麻酔の有り難みですかね。花岡青洲とウィリアム・モートンには感謝です。麻酔無しの外科手術とか怖し過ぎて(ó﹏ò。)。現代に生きていて真に良かったよー。それに麻酔に依って、更に医療技術だけでなく、知見も大きく広がりましたよね。あと、衛生知識も地味ながら超重要(๑•̀ㅂ•́)و✧。2023/10/07
trazom
114
前作の「すばらしい人体」と同じくらい面白い。「本書では、人体の脆さにスポットライトを当てた」とあるが、「人体が弱く儚いからこそ、人類はその叡智を結集して医学を前進させてきた」として医学の発展の物語が生き生きと語られる。薬、施術法、医療器具など、自らを実験台とする危険を顧みず開発を進めてきた医学者たちの姿が感動的だ。山本先生の著者は、頭の中の知識の点と点が、線となって結びつき、なるほどと納得して肚落ちがする。正に、副題の「知的冒険」である。文章を読んで元気が漲ってくるのは、著者のお人柄だろう。いい本だ。2023/11/03
ぶち
93
前作の『すばらしい人体』で人体の仕組みの素晴らしさに感嘆し、今作の『すばらしい医学』で人体がいかに弱くて脆いかということに落胆しました。自然界のありふれた物質や目に見えないほど小さな細菌などによって生命維持機能はあっけなく破綻してしまうんです。医学は、病気の成り立ちを理解し病気にひそむ謎を解いていくことで、多くの治療法を生み出してきました。人類は知恵と技術を磨き、医学を進歩させてきたんです。容易に壊れてしまう脆い人体を守り抜きたいという医学の素晴らしさに、先の落胆は感嘆へと変わりました。素晴らしい本です。2023/11/28
けんとまん1007
77
改めて、人間という生物の凄さ・精密さ・強さ・弱さを考える材料がふんだんに提供されていて、興味が尽きない。さらに、それを支える医学の歴史だけでなく、自然界に存在するものの影響も書かれているのがいい。自分自身の経験から、今の医療の有難さを実感しているし、そこにいたる営みが興味深い。2024/03/20
たまきら
53
先日読んだ人体が面白かったので、こちらも。外科医である著者が感嘆する「人体がいかによくできているか」が前作だとしたら、今作は相反する「人体はいかに弱く脆いか」という著者の落胆を受けてこその内容です。弱いからこそ英知を結集し前進させてきた医学の歴史を短い読み物として楽しむことができます。日々開腹手術をしている人が語る「人体の美しさ」はアーティストとは深度が違いますが、観察という視点は共通です。なるほど、観察の角度を変えるとこういう気づきがあるのか、と学ぶことばかりで堪能しました。2024/06/07