内容説明
NHKの「ETV特集」でも取り上げられ話題の、犬猫とくらせる特別養護老人ホーム「さくらの里山科」。そこには、死期を悟る奇跡の看取り犬・文福(ぶんぷく)と入居者たちの穏やか時間が流れていた。犬好き、猫好きにとって夢のホームと、そこで暮らす入居者、犬、猫、そして、そのつながりを献身的に支える家族とスタッフ……。累計90万部の国民的ベストセラー『盲導犬クイールの一生』の著者が、刊行23年目に贈る静かな感動の記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
道楽モン
53
収録されたすべての写真に、死を前にして幸福な歓びに溢れた魂が宿っている。静寂と達観は、生物種を超えた互助を生み、今生の終末を安らかなものとする。犬と猫と老人が支え合う特別養護老人ホームを取材した本書は、その奇跡的な空間と時間の記録であり、未来に向けた一つの希望を提示している。反面、こうした施設が必要となる社会システムを構築した、現代社会の成れの果てを映す鏡でもある。経済的合理性を追求する余波として、ささやかな支え合いにしか幸福な最期を実感できない社会こそ現実なのだ。看取り犬は現在をどう感じているのだろう。2025/11/05
ぶんこ
49
横須賀市に犬や猫と一緒に暮らせる老人ホームがあります。施設長の若山さんの知り合いのご老人が、飼い犬を手放さざるを得なくなり、保健所にお願いしたと後で知り、人も犬もが辛くない最期をと、施設を立ち上げました。最初にホームに来た保護犬の文福が、入所者の最期を看取るとして有名になりました。文福と一緒にホームに来た保護猫トラも、看取りだけではなく、弱っている人には側に寄り添います。多くの写真の中には、入所者と一緒の布団に寝る猫が。羨ましい。ホームに働く人たちは、入所者だけではなく、犬猫の老後の世話もする。天晴れ。2024/02/16
ぐうぐう
28
特別養護老人ホーム「さくらの里 山科」には、入居者を看取る犬がいる。そんな看取り犬・文福のエピソードから始まるのだけれど、さらなる驚きと感動が読み進めていくと、このホームにはあることを知るのだ。認知症の進行を抑えるために動物と触れ合う、そのような話を聞いたことはあるが、「さくらの里 山科」が動物と暮らす覚悟と意志はもっともっと本腰を入れたものだ。高齢の入居者を愛犬・愛猫と一緒に施設に迎える。あるいは保護犬・保護猫と共に暮らす。そのような共同生活の中で、様々な奇跡が生まれていく。(つづく)2025/10/29
manamuse
26
あぁー泣くまい泣くまいと思いながら読んだけど、後半の位牌や写真が並んでるのを見たらダメだったー。「老いた人間がいる。その横に老いた犬と老いた猫がいる。そしてともに、手を取り合って老いていく(本文より)」日本で初めての同伴入居を実現した老人ホーム。保護犬・猫(高齢)は、ちばわんから受け入れ。なんて素敵なことでしょう。こういう施設が増えるのを心から願います。2023/12/16
あじ
22
書籍タイトルでは分からなかった。看取り犬の文福が在籍する特養「さくらの里」のノンフィクションだってことが。また文福に会えて嬉しい。文福には特殊な能力があって、入居者の死期を悟ることができる。最期のその時、必ず文福が立ち会って見送るのだ。「さくらの里」はペットと入所可能で、保護犬や保護猫も暮らす全国でも貴重な施設だ。人と犬猫の心を通わすケアが、互いの最期に幸福をもたらしている。職員さんの尽力も忘れてはならない。文福と職員さんのエピソードは【看取り犬・文福の奇跡】若山三千彦/著に詳しいので併せてどうぞ。2024/09/29
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