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内容説明
組織とは、1人ではできないことを成し遂げるための装置であり、経営とは、人を通じてよりよいことを持続的になすことだ。では、人と組織の力を最大限に発揮するために、経営者リーダーが果たすべき役割とは何だろうか。ハーバードビジネススクールの経営政策プロセス学派は、その答えを、企業コンテクストのマネジメントに見出す。コンテクスト・マネジメントを切り口に、過去50年の欧米組織戦略論の知見を統合する渾身の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
山のトンネル
7
対談形式。2023/10/09
タッキー
6
経営者の役割を示した本で、非常にわかりやすい内容でした。企業の価値創造の主体は、組織から個にシフトしている。個の力を引き出すためには、組織行動のコンテクストが重要。この組織行動のコンテクストというのは、簡単に言えば仕組みのようなものです。うーん、なるほどなるほどと思いつつも、どうもこの手の本は、じゃあ、あなたが経営してみればと、どうしても意地悪な見方をしてしまいます。2025/05/02
Qucchi
5
経営トップはマネジャーおよびそのチームには、自律し自社にとって望ましい行動をとってもらいたい。そのためにトップは望ましい組織行動規範(本書の組織行動のコンテキスト)を整え、自ら実行し、絶えず社内に発信することが大事。経営トップ自身も自らを律することで、周りを自社のあるべき状態に進ませることが可能になる。2023/11/09
静岡茶
5
至善館講義シリーズ第二弾 ヒエラルキー組織からの脱却や移行すら、もはや個人の力を必要にできるか否かにかかっているのか。故に21世紀型の経営へ移行できない企業は自然に淘汰される。個人としても、言われた事だけやっていれば…や、自由からの逃避をしていては駄目だなぁ2023/11/04
Kooheysan
4
タイトルに含まれる「個を活かす」ことにとても興味があり手に取りました。経営学の知見(この理論パートが素人には少し難しい)を追いながら、現在の「組織は個に従う」時代の中で、筆者が考えるあるべき経営の姿を明らかにしていくという流れ。結局は人が大事(…と言ったら筆者に叱られそう。詳しくは本文p315~)、言い換えると人に対する深い理解に基づく経営者の哲学と、トップの将来に対する大望が大事ということかと思います。経営陣が意識すべきことがある程度まで規範的に説明されており、この本のもっとも価値ある部分です。2025/04/05