内容説明
居酒屋作家・太田和彦の書き下ろし酒飲み話。
近年は家飲みを極める居酒屋作家の、人生終盤に差し掛かった酒の肴は「人生を振り返ること」。
酒のつまみになる100話を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
70
太田さんの本を読むのは46冊目。これだけ読んでいると感想も同じようなものになってしまいそうだが、今回は居酒屋の話題がタイトルになっていない。今年77歳の喜寿を迎え、今まで生きてきた人生を振り返り、一話2ページで百の話を集めたエッセイ集。この中には居酒屋の話題も豊富だが、その他に今までの人生の教訓、映画や音楽、旅の話など自身の趣味に関する話題が豊富に入っていて、多面な部分が垣間見える。自分が喜寿になったときに、これだけの蘊蓄が披露できるまでにはなっていないので、それまでに豊かな人間になるよう心掛けたい。2023/09/23
Reading
3
太田さんはお酒にしても旅にしても色々と作法がある方で、ご自身のポリシーが強くあるということが伝わってきます。 そこが太田さんの魅力だと感じます。 日本酒の専門家という印象がありお酒との付き合い方には長けていると思いましたが、若い頃はお酒での失敗談も数多く、意外に感じました。 旅や芸術や古典芸能などの文化的なことに造詣が深い太田さんの考えや価値観を見ていると自分もそんな教養力のある人に憧れてしまいます。 その方が人生楽しいだろうなと感じます。 2024/03/09
CEJZ_
3
1P14行。2023年刊。エッセイ集。見開き2ページで一話、計100編。太田和彦の本は書店でよく見かけるように思う。主に居酒屋関係、酒の肴、探訪などなど。わたしは全く酒を飲まないので積極的にその分野の本は読まないが、居酒屋探訪のテレビ番組は好きだ。今作はごく短いエッセイで、お酒関連はもちろんのこと、内容はさまざま。さながら太田和彦の思う100のコトといったおもむき。政党、政治批判もあって意外。ただ漫然と短いエッセイを100個のナンバリングに従い読んでいったが、これこそが酒の肴なのかもしれない。2023/10/18
い
1
新年読了1冊目は太田さん。2ページにおさめる100のテーマ。家での無念無想の飲み方を極めたようにわびさびすら感じる。しかし硬すぎず。今更ながら大学や会社時代のお話、その他趣味に感じるインテリジェンス。 ◇「若い頃は飲み過ぎ二日酔いはしょっちゅうだった。もうしないと毎度の反省もいくたびか。妻にはまことに申し訳なかった」若い頃からきれいな飲み方してたんだろうなと思っていたので、意外かつなんか安心…自分も太田さんのような老境を迎えたい。◇1人晩酌、燗をしながら。「「適温を待つ」これは生きた方の極意かもしれない」2024/01/04
辻本 敏久
0
家飲みの楽しさはまだまだ先。2023/10/31