内容説明
「天狗」とは何か。「修験者」とはどんな存在か。修験道の通史にはじまり、天狗や怪異伝承、修験者の特性や信仰の実態、出羽三山信仰や恐山信仰などを考察。入手困難な記録や多様な事例から、修験者の固有信仰を幅広く論じる。解説=鈴木正崇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
17
副題が示す通り、山岳信仰とその周辺を、数々の論考で多面的に描き出す。 この本の著者は、里修験という概念を編み出し、日本民俗学に新たな視点を作り出した人であるらしい。 多様な論点で描かれるため、一貫した主張は見えにくいが、素人にはよくわからない、山岳信仰について学ぶには、格好の本だと思います。 山岳信仰自体は、古代に遡るものの、修験道は仏教伝来、そして道教の流入それに伴う?陰陽道の発生などと、関連して、中世あたりに発生したものであるらしい。2025/11/15
風地
11
天狗好きとしてそそられるタイトル。これも読友さんのレビューで出会った一冊。大学の民俗学講義で使うような専門性の高い内容に四苦八苦しながら読み終える。山岳信仰については意識したことがなかったけれど、確かに自分の心の中にもしっかりと根ざしているなぁと気づく。お山への畏怖、恵みへの感謝、民俗信仰は知らず知らずにその価値観を人々に植え付けているように感じた。天狗の章では今昔物語集からの引用もあり、そちらも関心が湧いた。巻末の各地お山情報が便利!行きたくなる。字が小さく、すごく頑張って読了したので嬉しい気持ち。2024/07/30
竜王五代の人
5
副題の「山岳信仰とその周辺」の方が内容を適切に表していると思う。現在(!)の修験者の実際、恐山を中心とする下北各地の信仰の様子など、民俗学に基づくレポートが読みごたえある。巻末には著者が平凡社の百科事典に執筆した山岳信仰関連項目の抜粋があり、この分野を掴みやすい。2023/10/16
志村真幸
4
著者は、民俗学の観点から修験道について研究した人物。里修験という観念を基礎づけたことで知られる。 本書は、さまざまな媒体に発表された論文を一冊にまとめた内容。 「鬼と天狗-『今昔物語』を中心として」「石鎚山行者伝承」「修験と火と山岳信仰」「恐山霊場と聖地観」といった章が並んでいる。 天狗について扱った章は3点。どのようにしてイメージが形成されていったかが、異人、民話、迦楼羅といった切り口から論じられる。 各地の修験者たちをとりあげた章では、火と民俗、民間医療、苦行といったテーマが印象深い。 2025/08/09
さとちゃん
4
1989年に単行本として刊行され、本書は2023年に文庫化されたもの。本屋で見かけて、タイトルに飛びついた。帯にある「修験者の固有信仰とは」の答えは、本書で明確に示されている訳ではないけれど、そこは明示されなくとも自分自身で考えていくべき課題かと。山岳信仰についてはもっと勉強していきたいです。2024/05/28
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