内容説明
東京・根津。言問通りの近くに建つ古い洋館に住む三原伽羅は、詩人で小説家で画家、女優だったこともある多才な女性。昭和・平成・令和と、自分に正直に生きた彼女の人生は、この経歴からもわかるとおり、波瀾万丈。そんな彼女に、息子の結婚相手の義理の娘・まひろという孫が出来た。建築家志望の柊也、新進芸術家のタロウ、建築会社勤務の男性、バーを営む祐子という、個性的な面々が下宿している家での共同生活。その暮らしに、様々な事件と変化が……。ドラマ化もされた「東京バンドワゴン」や「花咲小路」などの人気シリーズをもつ著者が描く、新しい家族小説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
244
小路 幸也は、「東京バンドワゴン」シリーズ中心に読んでいる作家です。9月に読んだ「まひろの章」に 続いて「伽羅の章」に突入しました。まひろの成長譚と伽羅の終活、最後は素敵な結婚式のエンディングでした。本書で完結のような気もしますが、伽羅さんが、まだ存命なので続編はあるでしょうか❓ 私も久々来年3月、甥っ子の結婚式に出席します。 https://www.tokuma.jp/book/b632187.html2023/10/22
ウッディ
109
義理の孫まひろをはじめ、血のつながりはない人たちとひとつ屋根で暮らしている70過ぎの三原伽羅(からさん)。詩人、小説家で画家、女優だったこともあり、波乱万丈の人生を生きた彼女の、互いを思いやり、個性や才能を認め合う穏やかな暮らしが、新しい家族像を思わせる。ガンの再発を知り、自分がいなくなった後のことを考え始めるからさんの気持ちが切なく、それでも未来のために住民たちの才能を結集したアトリエ兼ライブハウスが希望となったような気がします。東京バンドワゴンを彷彿とさせる群像劇、小路さんはこういう話がすきなのかな。2024/01/24
みかん🍊
104
小路さんらしいいい人ばかりのお話で安心できる、さまざまな分野で活躍するからさんの家に住む若い人たちの交流やその後の行き先全てが上手く回って良い方に向かって進んでいくのは読んでいて気持ちいい、そろそろ終活も視野に入れて片付けて行くのは、ましてや財産や著作権まで持っている独身のからさんには必要な事、周りがみんないい人だから血縁関係がなくても揉める事無くスムーズに行くが、実際はなかなかこうは行かないんだろうな。人生に後悔があるとすると今を否定する事になる、失敗も含めて後悔はないと言える人生でありたい。2024/07/12
ツン
90
穏やかなんだけど、なんか寂しい。みんなどんどん幸せになっていくし、伽羅さんも幸せなはずなんだけど、やはりなんか寂しい。そんな読後感。2023/12/24
ゆみねこ
83
今作は伽羅さんの視点で。伽羅さんの病気の再発から重くて辛い展開になるかと思ったら、まひろと柊也の結婚に向かう話と、タロウのギャラリーのバージョンアップなど、前向きなお話しでホッとした。これで終わるのは少しさびしいかな。もし続編が出るなら読みたい。2023/10/04
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