山と溪谷社<br> 素晴らしき別世界 地球と生命の5億年

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山と溪谷社
素晴らしき別世界 地球と生命の5億年

  • 著者名:トーマス・ハリデイ/水谷淳
  • 価格 ¥2,574(本体¥2,340)
  • 山と溪谷社(2023/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 690pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635063180

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内容説明

アラスカを渡る巨大なマンモスの群れ、泥地にダイヤモンド模様の高木が屹立し、翼竜が水中に獲物を見つけて湖にダイブ!
海中には透明で巨大なガラス建築が広がり、海底では最古の熱水噴出孔動物ヤマンカシアが生きている。

古生物学者である著者が、最も新しい氷河期(ラムセス2世のエジプト新世界)から生命の夜明け(エディアカラン期)まで、過去にさかのぼって16の時代を旅し、7つの大陸すべてを舞台に、絶滅してしまった生命と地球の姿をリアルに描き切った傑作。

カブトムシの殻の色や飛行中の翼竜のリズム、空気中の硫黄の長引く匂いなど五感を刺激し、実際に目の前に広がっているかのような景色は、すべて想像ではなく科学的な根拠をもとにしている。

最終章では、今起こりつつある変化(地球温暖化)について警鐘を鳴らす。
現代的なテーマにもつながる必読の一冊。


■内容
はしがき 億千万年の館
第1章 融解 生存の条件/ベーリンジアの景色/狩場の支配者/マンモス・ステップの運命/失われゆくもの
第2章 起源 湖に集う/植物が起こした革命/最古のヒト/流れが分かれるところ/カナポイの恩恵
第3章 洪水 鳥たちの楽園/断崖の避難所/おかしなサイズの生き物たち/ジブラルタル海峡の誕生/ガルガーノ再び
第4章 故郷 ティンギリリカの奇妙な動物/海をわたる筏/偶然に導かれた旅/鉄砲水とイネ科の繁栄/世界中に散らばる生命
第5章 循環 体格が良すぎるペンギン/最古のクジラ/南極の深い森/冬、来たる/気候変動のインパクト
第6章 復活 シダ類という開拓者/命をつないだ哺乳類/有胎盤類の夜明け/生き残った者、生き残れなかった者/世界は終わらなかった
第7章 信号 最初の「花」/色とりどりのディスプレイ/擬態する昆虫たち/色を感知する能力/火山灰は優秀な保管庫
第8章 土台 ヨーロッパアルプスの過去/海底に広がるガラス建築/海底地震/翼竜が吐き出した塊/海を漂う楽園
第9章 偶然 もっとも奇妙な獣たち/サメの棲む湖/ハエのアクロバット飛行/破壊を乗り越えた先に
第10章 季節 有羊膜類の進出/植物を消化する方法/乾季の終わり/大絶滅の足音
第11章 燃料 大気と根のつながり/森林火災のリスク/大量死の結果/メゾン・クリークのモンスター/三億年前の二酸化炭素
第12章 協力 色鮮やかで不毛な地/岩石を食べる生物/ギブ・アンド・テイク/土の誕生/協力は時間をかけて
第13章 深海 深海に出現したオアシス/個では生きられない/深海に暮らす最古の巻き貝/海はゆっくり流れる/生命誕生の鍵
第14章 変容 寒冷化の脅威/スームの海の捕食動物/骨は朽ち、筋肉は残る/炎と氷の饗宴
第15章 消費 古生代のアイドル/樽は満ちているか/食う者と食われる者/目の誕生/育児のはじまり/古生物学のパラドックス
第16章 出現 エディアカラ以前/微生物のつくるマット/性を獲得した生物/かき混ぜられる海の中で/先駆者たちよ!
エピローグ 希望という名の町


■著者について
原著トーマス・ハリデイ
地学、古生物学、進化生物学、環境科学が専門。
ケンブリッジ大学で自然科学の学位、ブリストル大学で古生物学の修士、ロンドン大学で博士号を取得した。
博士論文は2016年リンネ協会ジョンC.マースデン賞と2018年ヒュー・ミラー・ライティング・コンペティションの受賞歴をもつ。
理論と実際のデータを組み合わせ、化石の記録、特に哺乳動物の化石から、今まで地球上にどのようなことが生じたか研究している。
現在はバーミンガム大学の地球科学学部とロンドンの自然史博物館で特別研究員をしている。
スコットランドのハイランド地方のランノホ湖のほとりで育ち、家族と一緒にロンドンに暮らしている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

6
人類が誕生していなかった時代の世界探訪。 古生物学ってすごい。まさにタイムマシンによる時代旅行だ。2023/11/26

ちもころ

3
2章でギブアップ。私には大層読みにくかった。2024/01/22

やご

2
イギリスの古生物学者の案内による過去の地球への仮想探訪記です。現代に近い時代、新生代第四紀更新世からさかのぼっていき、古生代カンブリア紀までの16の時代(この間、約5億年)について、世界のある1地点(平原、島、南極、海底と場所はさまざま)を選び、現代の科学で明らかになっている当時の地形、気候、生態系を紹介していきます。(続く)→ https://gok.0j0.jp/nissi/1487.htm2024/01/17

若獅子

1
エピローグだけでも。2023/11/29

RX93

0
▼新生代の「世」: 和訳が一日の時間変化風なのに対し学術名は「量」が増えていくイメージ? few/less/more/most/whole, 暁/始/漸/中/鮮/更/完▼始新世「温暖化極大」以降、徐々に冷えていく。漸新世は特に。冷えて乾燥して森が草原に。イネ科(草)の発達▼「三畳紀は変化と実験の時代、現代の目から見るとまるで「何でもあり」の時代だ」▼カンブリア紀にあれほど多様性が生じたのは、まだ「OSレベルの変更」が可能な時期だったから? アプリは変更しやすくても、一度定まったOSのコードは変更できない2024/04/17

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