朝日文庫<br> 悪い女 藤堂玲花、仮面の日々

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朝日文庫
悪い女 藤堂玲花、仮面の日々

  • 著者名:吉川英梨【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2023/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022651167

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内容説明

高給取りの夫と2人の子を持ち、美人でスタイルも良い専業主婦・藤堂玲花。自由が丘の高級住宅地で裕福に暮らす彼女だが、その過去には意外な事実が隠されていた……。現在の殺人事件と高校生時代の玲花の隠された過去が交錯する暗黒ミステリ。ラストの大どんでん返しに注目!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

95
2014年「ダナスの幻影」改題。大幅に大人向けに加筆修正したとのこと。大人向けって、これほど性描写が多いとちょっとなぁ。それより吉川さんは何で今頃この作品を再刊行しようと思ったんだろう。ミス・パーフェクトと呼ばれる一人の美人妻が友人の葬儀で高校時代に付き合っていた男性教師と再会し、不倫の道へまっしぐら。物語は高校時代と現在が交互に展開。友人、親との関係、夫婦関係、歪んだ恋愛、そして起こる殺人事件。変な満腹感を覚えた後に面白さが待っていたのは意外かも。吉川さんはラブストーリー一辺倒にならなくて良かった。2023/09/16

fwhd8325

69
吉川さん、前に読んだ2作とも面白かったのですが、この作品は、あまり好みではありませんでした。少々くどいように感じました。やはり警察ものの方がいいと思います。2024/02/06

えみ

68
常識?道徳?そんな言葉が上滑りしていくほどの狂愛。もはや「人」として認識してはいけないレベルなのではないか。いや、認めたくないが本来私たち「人」はそういうものなのかもしれない。賛否両論さえ許されない、物議を醸しだしそうな愛憎劇。欲に狂った彼女たちの崩壊した理性が心底恐ろしい。眩暈がするほどの執着、悍ましい嫉妬、恐怖を感じる依存。心ゆくままに愛の巨悪・三拍子が見事に揃った悪女…の先を行った毒女の愛の暴走を描いた一冊。凄まじいの一言に尽きる。惚れた男性教諭との過去。清算されず再会してしまった地獄。震え上がる。2023/10/14

のり

64
高級住宅に住む「藤堂玲花」は容姿端麗。周囲から羨まれる学歴もあったが、その過去には秘められた事実が…よくある男女関係とはいえ、相手は表沙汰には出来ない。一旦切れたが、再会してからは泥沼にまっしぐら。全く周りが見えていない愚かな行動。しかも殺人事件まで絡んでくる。女同士の付き合いも重いし、出てくる人がろくでなし揃い。唯一まともなのは「ヤベキョウ」だけ。その彼女をも苦しめた彼等は最低だ。2024/03/25

よつば🍀

58
“ミセス・パーフェクト”の称号を持つ藤堂玲花が主人公の暗黒ミステリー。高級住宅地『サン・クレメンテ自由が丘』で暮らす現在の生活と、聖蘭女学園高等学校時代の玲花を交互に描きながら物語は展開していく。高校時代の教師と生徒の禁断の恋、時は流れ再会した二人は不倫の道へ。昭和のエロティックなドラマや映画を再現したような読み心地で、お気に入りの『海蝶シリーズ』とは180度異なる作風に戸惑った。ママ友トラブルにモラハラ、毒親問題、果ては殺人事件まで起きイヤミス要素がてんこ盛り。愛に飢えた男女が巻き起こす泥沼サスペンス。2023/11/02

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