内容説明
ホテル・アルカディアの支配人のひとり娘・プルデンシアは、コテージに閉じこもっていた。投宿していた7人の芸術家は、彼女を元気づけ、外に誘い出すべく7つのテーマに沿った21の不思議な自作の物語をコテージ前で順番に語りだした。この朗読会は80年たった今も伝説として語り続けられ、廃墟と化したホテル・アルカディアには聖地巡礼のようにして、芸術家たちのファンが何人も訪れる。80年前、あの朗読会の後、芸術家たちはどうしたのか、そしてひとり娘のプルデンシアはどうなったのか? かつて味わったことのない読書体験を保証! 第30回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作。
目次
1. 愛のアトラス
2. 性のアトラス
3. 死生のアトラス
4. 文化のアトラス
5. 都市のアトラス
6. 時のアトラス
7. 世界のアトラス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そふぃあ
22
独創性のある短篇集だった。それぞれの短編が影響を及ぼし合っていて、短編集ながら一冊の作品として成り立っている。また、数々の文学を渉猟してきたであろうことが窺える。特に南米文学からの影響を所々から感じた。収録作の中では頂上がどこなのか、そこに何があるのか誰も知らないバベルのような巨塔を登る「チママンダの街」が特に良かった。2023/12/04
まさ☆( ^ω^ )♬
6
最近読んだ書評集で気になった一冊。期待していた程ではなかった。面白い箇所もまあまああったが、全般的にはちょいと退屈だったかな。2024/05/24
かずぺん
4
私にはなかなか理解できませんでした。非現実的なことが無理な能力なのかもしれません。2023/10/02
スターリーナイト
1
2023-992023/12/21
yokoyoko528
1
小説すばるに連載されていた短編などを編集してまとめた作品らしく、プリデンシアを慰める7人の芸術家の物語の体を取るが、散文ぽく奇抜だ。代理戦争は、本タメで紹介されていた気がする。人体で文明が開花してゆくとか、振り切れている。後はチママンダの塔が印象的。5000年かけて、100万階建築し全貌を探る為に探検する。この本は文化人が喜ぶ小ネタが満載らしいが、自分は分からないよ。何年か後で再読したら新たな気づきがあって楽しめそう!2023/10/13
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