創元推理文庫<br> 穏やかな死者たち シャーリイ・ジャクスン・トリビュート

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創元推理文庫
穏やかな死者たち シャーリイ・ジャクスン・トリビュート

  • ISBN:9784488584078

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内容説明

『丘の屋敷』『ずっとお城で暮らしてる』『処刑人』「くじ」など数々の名作を遺した鬼才シャーリイ・ジャクスン。日常に潜む不安と恐怖、目には見えない邪悪な超自然的存在との出会いや家族間の複雑な関係、人間心理の奥底に流れる悪意を鮮やかな筆致でえぐりだした彼女に敬意を表し、ケリー・リンク、ジョイス・キャロル・オーツ、ジェフリー・フォード、エリザベス・ハンドら当代の錚々たる幻想文学の名手たちが書き下ろした傑作18編を収録する、珠玉のトリビュート・アンソロジー。シャーリイ・ジャクスン賞特別賞、ブラム・ストーカー賞受賞作。/【目次】序文=エレン・ダトロウ/弔いの鳥=M・リッカート/所有者直販物件=エリザベス・ハンド/深い森の中で――そこでは光が違う=ショーニン・マグワイア/百マイルと一マイル=カルメン・マリア・マチャード/穏やかな死者たち=カッサンドラ・コー/生き物のようなもの=ジョン・ランガン/冥銭=カレン・ヒューラー/鬼女=ベンジャミン・パーシィ/ご自由にお持ちください=ジョイス・キャロル・オーツ/パリへの旅=リチャード・キャドリー/パーティー=ポール・トレンブレイ/精錬所への道=スティーヴン・グレアム・ジョーンズ/柵の出入り口=ジェフリー・フォード/苦悩の梨=ジェマ・ファイルズ/晩餐=ジョシュ・マラーマン/遅かれ早かれあなたの奥さんは……=ジュヌヴィエーヴ・ヴァレンタイン/抜き足差し足=レアード・バロン/スキンダーのヴェール=ケリー・リンク/謝辞/解説=深緑野分/編者紹介/訳者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

76
『猿の手』×『墓地を見下ろす家』な「冥銭」。死者との思い出を美化の甘さと拙さ、エゴが露呈していく過程は居た堪れなさ過ぎて「もう、止めてくれ!」と叫びたくなる。「鬼女」で過去の過ちを犯した島で出向いた妻にも母にもなり切れない女性が遭遇する恐怖譚。ライラがいないと言われる場面は『バニー・レイクは行方不明』や『ウィッカーマン』を思い出した。映画『ミッド・サマー』好きにお勧めの短編です!「晩餐」は一種のディストピアもの。兄の感化に肝を冷やすが密告された妹にとってこれ以上、自分を偽らなくて済む事と言う落差が凄まじい2024/01/04

あたびー

46
ようやっと読み終えました。何しろ500頁超えで余白も少なく字も小さく、かなりのヴォリュームなのです。シャーリィ・ジャクスン賞を受けた作家を中心に、彼女の作風に寄せた作品を書き下ろしています。編者はその筋の(どんな筋や😅)大家エレン・ダトロウ。大好きな作家も、初読みの作家も。「これってジャクスン風味?むしろキング?」と首を傾げながら読むのも楽しかったです。ホラーみのあるものもないものもありますが、皆一様に不思議感幻想感を抱え、必ず目を離せない女性が出てきます。強い女、蠱惑的な女、不安定な女、支配される女…2024/07/22

空猫

34
ジャクスンへのオマージュアンソロジー。実力派揃いなので短編とは言え濃厚で読み応えがあり読了に時間がかかった。多数が女性作家で特有の生々しさもあり。お気に入りは  …「私たちにつきまとっているのは愛じゃない、後悔なんだね」カレン・ヒューラー『冥銭』。…「チェックインした時に、娘さんなんかいなかったけどね」ベンジャミン・パーシイ『鬼女』。返却期限ギリになってしまった。もっとじっくり読みたかった。 2024/02/02

くさてる

25
トリビュートの名にふさわしく、不穏で不思議で不安な世界が並んでいる。といってもそのもののオマージュというわけではなく、独自の世界が広がって面白く読みました。お気に入りは、ごく普通の中年女性たちが陥る日常の罠がおぞましいハンド「所有物直販物件」さすがオーツというか遠慮してよオーツな「ご自由にお持ちください」読後いつまでも落ちつかない気持ちが残るヴァレンタイン「遅かれ早かれあなたの奥さんは…」ラストの不気味さがピカイチなバロン「抜き足差し足」やっぱリンクは最高だな!の「スキンダーのヴェール」です。おすすめ。2023/11/25

maja

20
シャーリー・ジャクソン・トリビュード18篇のアンソロジー。日常からずれていく主人公の非日常、ケリー・リンク「スキンダー・のヴェール」の妖かし、不気味すぎるレアード・バロン「抜き足差し足」がお気に入り。カレン・ヒューラー「冥銭」、リチャード・カドリー「パリへの旅」、スティーブン・グレアム・ジョーンズ「精錬所への道」、ジェフリー・フォード「柵の出入り口」などなど楽しめた。2024/03/30

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