リサーチのはじめかた ――「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法

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リサーチのはじめかた ――「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法

  • ISBN:9784480837257

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内容説明

学生からビジネスパーソンまで、課題に取り組む全ての人必読! 「自分にとってほんとうに重要な問い」をどうやってみつけるか、その問いを他人と共有するために、どのように書き、研究を設計するか、自分中心の研究を楽しくおこなう方法を、演習問題を交えてやさしく講義する。これ一冊で何度でも使える、一生モノのリサーチガイド!

目次

はじめに/「自分中心的研究」宣言/中心のある研究こそ最高/この本の使いかた/内側が第一、外側は第二/・やってみよう──ここで、いますぐ書く/第1部 自分中心の研究者になる/第1章 問いとは?/テーマは問いではない/・やってみよう──自分自身を検索する/・やってみよう──退屈を手がかりにする/・やってみよう──やるなら思いきり小さく/・反響板──研究ネットワークの構築に着手する/きみは問いを生み出した/第2章 きみの問題は?/問いに飛びついてはいけない(問題をとらえ損なうことになる)/問いに対してストレステストを実施する/・やってみよう──問いに診断テストを実行する/・やってみよう──一次資料を使って問いを鍛える/・やってみよう──思い込みを可視化する/・やってみよう──問いと問いを結びつける問題を特定する/・反響板──一次資料の手がかりを得る/ついに問題発生(よい意味で)/第3章 成功するプロジェクトを設計する/一次資料とその使いかた(あるいはシリアルの箱を読む五〇の方法)/・やってみよう──一次資料をシリアルの箱と同じように扱う/・やってみよう──一次資料を思い描く/点と点を結ぶ──資料から議論へ/資料は自分を弁護できない/・やってみよう──資料を用いて点と点を結ぶ(ただし鉛筆で)/研究資源の評価/・やってみよう──意思決定マトリックス/・反響板──きみの意思決定マトリックスは完全か/二種類のBプラン/作業場を用意する/・やってみよう──無から資金を生み出す(正式な研究計画書を作成する)/・反響板──信頼できるメンターに研究計画書を読んでもらう(ただしこれが予備的なものだと理解している人に)/きみはプロジェクトのスタート地点に立った/第2部 自分の枠を超える/第4章 きみの〈問題集団〉の見つけかた/問題を共有する研究者を見つける/・やってみよう──変数をひとつ入れ替える/・やってみよう──前とあとのゲーム/・やってみよう──きみの集団を探す(二次資料検索)/きみの〈集団〉に合わせて書き換える/・やってみよう──「仲間言葉」を見つけて書き換える/・反響板──計画案の一般用語バージョンは意味が通るか?/きみの〈集団〉にようこそ/第5章 〈分野〉の歩きかた/〈分野〉内の〈問題〉を知る/分野を読んでかれらの問題を知る:「文献レビュー」を再考する/・やってみよう──「きみの問題はなに?」書店を開く(つまり、〈分野〉を〈問題集団〉で分類する)/・やってみよう──他者の変数を入れ替える/・やってみよう──きみの〈分野〉に合わせて書き直す/・反響板──きみの〈分野〉で〈反響板〉を探す/きみの〈分野〉にようこそ/第6章 はじめかた/心配はいらない。ただ書くだけだ。/・やってみよう──「第0稿」を作る/自分の言いたいことを理解する──〈第1稿〉を書く/・やってみよう──「0」から「1」へ/完璧は退屈/・反響板──自分自身と対話する/自分中心的研究の世界へようこそ/おわりに 研究者としての未来、次に待つものは?/・やってみよう──新しい問題を見つけて、新しいプロジェクトを始める/・やってみよう──他者を手助けする/謝辞/参考図書

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

12
図書館本。『独学大全』の著者のポストで知り、興味を惹かれた本。<最もむずかしいのは、研究に着手する前の段階なのだ。どんな問いを立てたいのか、どんな問題を解決したいのかまだわからない、その段階がいちばんむずかしいのに、そのことを私たちは忘れていた>研究方法論を学部学生に指導することになった著者は、自分たちがたてた計画が上手くいかず、研究の進め方ではなく、なにを研究したいかを見極める方法を教えるべきだと気づき、 この本が生まれたようです(続く2024/04/06

Humbaba

5
問題を解くことよりも、何が問題であるかを考える方がよほど重要である。そして、その問題は自分にとって本当に考える意味のある問題であることをよく確認する必要がある。人は容易に人をだますし、そのだます対象は自分自身も含まれている。社会規範や周囲の見方によって、ついそれらに迎合する方向に流れてしまいがちだが、そうやって捻じ曲げられたリサーチは自分にとっては意義がなく、うまく進んでいかない。2023/11/25

茶々丸

5
“研究の進め方”ではなく、“自分が何を研究したいのか”を見極める方法について。 「自分中心的研究」というのがキーワードで、誰(にとって)よりもまず自分にとってそれが重要な問題でなくてはならない。ちょっとした好奇心や思いつき、第三者から割り当てられた仕事などを研究の焦点に据えてはならない、というのだが企業に属してるとなかなかそうもいかないのが現実。 「専門用語、仲間言葉を削除し、分野外の人々に通じる言葉で分かるように・・・」というのは全く同感。研究でなくても、営業系でも大いに当てはまると思う。2023/10/13

こいワい

3
わかりやすい部分も多く。参考にできる部分も。2024/04/02

Koki Miyachi

3
主に学術論文に取り組むときのリサーチを始めるにあたって、「自分の問い」をいかに見つけて、育てて、伝えるか。この導きにフォーカスした本。自分にも覚えがあるが、論文に取り組むときの根源的な問いhなかなか見つからないもの。豊富な経験をもとに丁寧に解説されて、演習の手引きもついている。学生の頃の論文を書くときに出会いたかったなと思う一方で、起業したり業務上の課題を解決する場合にも参考にしても良さそう。2024/01/30

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