内容説明
物質移送機の開発に腐心する若き物理学者マイクル・ケインは、ついに人間移送の実験に着手した。送りだす人間は、誰あろう彼自身。だがスイッチが入った瞬間、彼は奇妙な植物が生い茂る異郷の平原に立っていた。驚く彼の眼に飛びこんできたのは、かぐわしい大気の中をひた走る巨大な獣と全裸の美女だった! 太古の火星を舞台に、地球人ケインの剣と恋と波瀾万丈の冒険を描く『野獣の都』『蜘蛛の王』『鳥人の森』3長篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
8
マイクル・ケインを主人公にする『野獣の都』『蜘蛛の王』『鳥人の森』三部作を収録。〈永遠の戦士〉シリーズだが、これまでとは趣はガラリと代わり、ケインが物質移送機で過去の火星へと転移し、そこでのバロウズ風の冒険が語られている。この三作をほんとに三日で(!)書きあげたのかどうかはわからないが、巻措く与わざる筆致は時間がたつのを忘れさせる。極力、流血沙汰を避けようとするあたりも、他の〈永遠の戦士〉たちと違うような気がする。2014/07/09
へいがぁ
2
風呂場本。確かにバロウズタイプとしか言い様がないです。でも永遠の戦士です。2019/07/06
エリコ
2
エターナル・チャンピオンシリーズとは無関係だと思って読んだけど、主人公ケインも永遠の戦士の別の名前として実はシリーズ中に登場していたという解説を読んで仰天。言われてみればケインって目にした記憶があるような‥‥2017/09/01
鰯野
0
ムアコック得意のヒロイックファンタジーとはかなり系統を変え、バロウズの火星の大統領カーターシリーズを踏襲しつつ、新しい火星の物語を描いた本作。激しい戦いと冒険、友情と恋の物語というスタイルは守りつつ、ギミックや火星の不思議生物の描写にムアコックらしさが感じられる。三部作合本で、二作めの「蜘蛛の王」がSFとファンタジィ、謀略と人間ドラマ、冒険活劇が盛り沢山で一番気に入ったかも。元々別名義で発表していたとのことだが、三部作全てを一週間で書き上げたとは恐れ入る!2008/10/22
いちはじめ
0
パローズの火星シリーズのパターンを踏襲した、ムアコックにしては異色作。三部作の合本。2008/06/12
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