内容説明
「仕事をやめよう」「どうせみんな死ぬ」「単純作業をしよう」。異色の宗教家であり哲学博士・中田考先生による究極の30講義。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
36
高橋源一郎さんのお勧めで手に取り、最高だった「世界征服」を経てこちらへ。清々しいまでの強引マイウェイに引いたり笑ったり。海賊を目指そう、にはロンボク島で出会った優しい海賊の村を思い出しました。毎日って、これでいいんだよなあ。ある意味先生の言ってることってすべての宗教の根源な気がします。でもね先生、幻想に見えても西洋文化の「人権」、女性にはありがたいわよ。2024/03/30
道楽モン
24
イスラム思想に則って考えれば、中田先生の講義はごく自然なものなのであろうが、資本主義にどっぷりと洗脳された無宗教者の大量集合体である現ニッポン国では、とんでもない思想と受け取られてしまう。だが、ちょっと待った! 経済至上主義で格差が広がり閉塞感にたどり着いたニッポンには、こうした劇薬的思考転換が必要だと思う。そういう面から読めば、とても誠実で真摯な本であり、中田考という学者は信頼に足る存在であろう。帰依しないまでも、人生観の多様性を学ぶ良き機会となる読書を体験するのも大切なことであると強く感じる。良書!2023/11/30
みのくま
10
中田考の著作は何冊か読んでおり、カリフ制再興や近代の領域国民国家への批判は大変興味深い。近代西洋がグローバルスタンダードの世界で、その根底から疑義を呈する事は、近代以前の人々の思考様式に迫る事ができると思われるし、同時に我々が何を当たり前に捉えているかが浮き彫りになる。他方で本書のような人生訓に落とし込まれると違和感も表出する。本書は、現代の信仰なき人々は人権や個性に生の充足を得ようとするが、それは虚構であると喝破する。しかしそれは信仰の対象であった神もまた虚構であった事の反動ではないのかという気がする。2024/11/01
双海(ふたみ)
8
再読。最高。「人生が自分のものであり、自分で創り上げる、などと考えるなら、自分で死ぬしかありません。」「何をしてもいいのに今あなたがもし不幸だと感じたり、生きづらいと感じたりしているのであれば、それは単にやりたくないことをやっていたり、自分の能力ではできないことをやろうとしたりしているからです。」「不幸なのは、できもしないことをできると思い込まされ、「今のままじゃダメだ」という強迫観念に追われながら過ごす状態のことです。」2025/12/08
双海(ふたみ)
8
「人生がつらい」と感じるすべての人へ。「人生が自分のものであり、自分で創り上げる、などと考えるなら、自分で死ぬしかありません。」云々。身の程を知るための劇薬人生論。2025/05/25
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