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内容説明
戦国時代を終わらせた軍事革新とは?群雄割拠の戦国時代、並み居る武将たちを従え、天下統一を成し遂げた織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。彼ら天下人は、いかにして軍事的・政治的勝利を収めるに至ったのか。本書は、3人が成し遂げた軍事革新を明らかにして、戦争と統治の本質に迫るものである。具体的には、織田軍の革新性、長篠の戦いで鉄砲よりも注目すべきこと、秀吉の奇策や大軍移動を可能にしたシステム、なぜ秀吉はデスクワークを重んじたのか、家康の性欲を減退させるほど苦しめた武将とは、家康の幕府防衛構想……など。戦国時代はどのように推移し、終焉したのか。その答えがここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
55
面白かった。著者は、東京大学史料編纂所教授で文学博士の本郷和人先生。先生の本は6冊読了済。「歴史のIF(もしも)」「日本史を疑え」「合戦の日本史」など、従来の教科書的な日本史にない視点のアプローチが好きです。優れた軍事指導者は能力のある政治家・経済人でなければならないとの観点から、大軍を率いて覇を唱えた天下人「織田信長・豊臣秀吉・徳川家康」がいかに軍事革新を成し遂げたかを詳らかにした一冊。NHK大河ドラマ「どうする家康!?」を思い出しました😅2025/01/22
ようはん
23
稲生の戦いで敵将討ち取った信長のような個人の武勇を示すエピソードがあまり無いイメージの秀吉だけど、元々は石田三成のような吏僚寄りの家臣として出世して一軍任されるようになったんだろうかと思った。秀吉の得意とする兵站を活かした大部隊の運用や兵糧攻め等の兵糧買い占め等の根回しは吏僚としての力が無いと無理な話で清正のような政戦両面できる武将や三成等の吏僚を重用したのも分かる。2025/09/05
akiakki
10
軍事という視点で三英傑が革新的だった点を端的に解説しています。信長は日本というグローバル視点と鉄砲を最大活用する野戦築城普請、秀吉はロジスティクスを背景にした大軍運用、家康は戦時から平時への体制移行。個々のエピソードは有名なものばかりでしたが、軍事的革新性というテーマに繋がるよう整理されているため、三英傑が果たした役割から戦国期の解像度が上がります。ドリフターズとへうげものを読み直したくなった。2025/04/25
つわぶき
9
戦国の三英傑の軍事行動が以前のものとどの様に異なっていたかを解説する本。日本戦史において、火力と障害の連携や大規模な兵站組織の誕生等が発生したのもこの時代であり、そこには鉄砲伝来の影響の大きさも窺い知れる(ヨーロッパでも火器の出現によって大量動員の必要性が向上し、やがて近世の集権国家が誕生した経緯も思い出しつつ。)。また、戦術次元で考えると、豊臣秀吉による、大規模兵力の集中的かつ迅速な機動による主動性の獲得には目を見張るものがある(当時からすれば異次元だろう。)。現代にも通底する軍事的教訓の存在を感じた。2023/06/13
おおまさり
8
軍事力とは経済力である。信長・秀吉・家康の軍事のあり方について書いていて面白かった。信長がそもそも津島湊と熱田湊の権益を持ち、出入りする船に税をかけて商人から税を徴収し繁栄基盤を作り、楽市楽座で規制緩和で経済を活性化南蛮貿易も始め商工業を重視し、財政基盤を作った。秀吉は農村の出だが数字に明るく経済交通の要衝を抑えるさらに規模を拡大。家康は関ヶ原以降に直轄領も増やしより安定的な方向性だったようだ。という印象。やっぱ、信長はイノベーターで、秀吉はハイパースケーラーという印象。2026/04/04




