内容説明
世界的な人口増加、地球温暖化により激甚化する自然災害、民族紛争や世界情勢の悪化、エネルギー需要の高まりなどにより、世界三大穀物と呼ばれる小麦・米・トウモロコシの争奪戦が世界各地で繰り広げられている。穀物をはじめとする食料を安定的に確保することはどの国にとっても大きな重要課題であるが、日本の食料自給率は38%でしかなく、日本人が国産の農作物だけで生きてゆくのはほぼ不可能な状況だ。それゆえ、われわれ日本人は世界の食料事情がどうなっているのかを今こそ知っておく必要がある。穀物の生産国・消費国・輸入国はどこなのか、生産量や消費量はどのように推移しているのか、日本における生産量と消費量の現状はどうなっているのか…。世界情勢や異常気象が食料供給に多大な影響を与えている今日、三代穀物と大豆やじゃがいもをめぐる世界の現状を地図で分かりやすく解説する。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりん
25
小麦、トウモロコシ、大豆。世界の主食、小麦の日本の自給率は15%。国産小麦の生産拡大を図っても、気候条件的に小麦の生産が難しい。米以外の食料自給率が低い。味噌や醤油も小麦と大豆が使われている。飼料も輸入に頼りすぎ。世界情勢や異常気象も考慮して国内の自給率を上げてほしい。大豆を食用にするのは世界的に特殊なこと。トウモロコシは江戸時代に広がった。2023/05/21
鯖
24
小麦米もろこしに加え、大豆とジャガイモも足して5品種をざっくりと記載。コシヒカリは作付面積の34%とか、アメリカでも水稲つくってるとか、もろこしの食用は自給率ほぼ100パーだけど家畜用はほぼ輸入とか、小麦は硬い外皮が可食部に食い込んでるので全部ひいて皮を後から取り除くとか、もろこしのデント種は乾燥すると冠部(デント)にくぼみができるからデント種とか。面白かった。2023/02/13
Q-to
1
地図も表も全て読みやすい。 割と最近出版されたものなので、データも新しく、ロシア・ウクライナ事情にも触れている。 ただメインがアメリカと日本のことが多く、僕の知りたいヨーロッパ、アフリカにはあまり触れていないことが残念。 しかし、穀物という作物の動き、役割などを理解するには十分。 まだまだ勉強したりないことが多いが、農業の知識などない人でも理解がしやすい一冊。2023/06/19
オキャベツ
0
【きっかけ】本屋さんで平置き【感想】なぜかピンとこない。デカい話とこまい話とまざってるかんじ?2023/09/05