扶桑社BOOKS新書<br> ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか

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扶桑社BOOKS新書
ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか

  • 著者名:為末大/今井むつみ
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 扶桑社(2023/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594095796

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内容説明

ことばが世界をつくるのか。世界がことばをつくるのか。

元オリンピアンで著作も多く、「走る哲学者」とも呼ばれる為末大氏。
為末氏が現役時代から興味をもっていたというこの問いを、言語習得研究の第一人者である今井むつみ氏が受け止める。
私たちが意識せず使いこなしている「ことば」とは何だろうか。
「言語能力が高い」、「運動神経がいい」とはどういう状態を指すのだろうか。
スポーツでも言語の習得でも、繰り返しながらやさしいことから難しいことへ、段階をふんだ「学び」が必要になる。しかし、「学び」とは単なる知識の獲得ではなく、新しい知識を生み出す「発見と創造」こそが本質であると今井氏は言う。その究極のかたちを為末氏は、調整力の高さ、すなわち「熟達」と呼ぶ。
私たちはどのように学ぶのか、そこに身体がどのようにかかわってくるのか。

「ことばと身体」を専門にする話題のふたりが、異なる立場から「学び」にアプローチする。


◆目次案
1章 ことばは世界をカテゴライズする
2章 ことばと身体
3章 言語能力が高いとは何か
4章 熟達とは
5章 学びの過程は直線ではない

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

63
著者のお一人、今井むつみさんの『言語の本質』で「記号接地問題」を知り、さらに深めたいと思っていたところ本書に出会う。アスリートの為末さんとの対談は、期待に違うことなく、実に興味深い内容の連続である。為末さんの、運動を効果的にさせるためには、受け手に合わせてことばを変えることが必要であるということや、今井さんの、子どもがことばの世界を広げていくためには、直接の知覚経験、ことばが身体につながっているということが大切、等々、ことばと身体との関わりについて、その本質に関わる事柄が、対話という形で産み出されていく。2023/09/10

ムーミン

32
後半、これからの教育を考えるヒントが豊富にありました。ICAPモデルはとても良い参考にできそうです。2023/11/10

ta_chanko

27
身体の使い方を伝える際、言葉が重要な役割を果たす。例えば「熱い鉄板の上を走るつもりで」と言えば「接地時間を短く」と言うよりも具体的にイメージ・実践しやすい。ハードルを跳ぶときは「襖を破る」つもりで。また何らかの動きを表現する言葉が存在することで、具体的・意識的に再現することが可能になる。「できるようになる」とは、無意識にできるようになり、さらにそれを意識化できること。熟達者ほど緊張と弛緩差が大きい。「学ぶ」とは、子どもが母国語を習得していくように、文脈・スキーマを理解し自ら「学び方」を学んでいくこと。2023/12/14

Tenouji

22
言葉の限定効果と抽象化が、身体の全体性と揺らぎを絶妙にコントロールする、というのが人間の学びであるという風に理解したw。2023/10/29

kuukazoo

20
言語と身体の関係が認知科学で取り扱われるようになったのは割と最近のことと知り驚いた。自分は成人してから踊りを始めたが師の言う「引き上げ」「腰を押す」という感覚がずっとわからず最近やっとつかめてきた気がするのだが、それは「引き上げ」という一言だけで単純に言い表せない感覚だった。教える側の言葉のかけ方も大事だが学ぶ側も言われたことをやるだけではなく練習しながら自分の中に何が起こっているかを自分の言葉にしてそれを手がかりに試行錯誤することが必要だと思う。いろいろどストライクなことが書いてあり良き学びになった。2024/02/29

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