光文社新書<br> 日本のコミュニケーションを診る~遠慮・建前・気疲れ社会~

個数:1
紙書籍版価格
¥946
  • 電子書籍
  • Reader

光文社新書
日本のコミュニケーションを診る~遠慮・建前・気疲れ社会~

  • ISBN:9784334100667

ファイル: /

内容説明

「本音と建前の使い分け」「迷惑をかけることを極度に恐れる風潮」「モテ/非モテの区分」「『○○キャラ』という表層的なやりとり」……。日本社会の人間関係は他国と比較して独特な要素が強く、それがメンタルを“病む”一因になることもある。私たちは人付き合いのあり方をどのように変えていけばよいのか。『アニメ療法』著者のイタリア人精神科医が自身の経験と学術的知見をもとに語る、コミュニケーションの処方箋。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まゆまゆ

13
イタリア出身の精神科医が語る日本社会のコミュニケーションの特徴を紹介していく内容。建前によるコミュニケーションが前提の日本社会では他者への迷惑を嫌う。自分自身の感情を隔離し他者に合わせて遠慮する。個人属性より社会属性を強調する日本社会では、もう少し自分の心の痛みを他者に伝える自己言及の訓練を幼少期から行っておくべき。2023/11/06

大先生

12
イタリア人精神科医から見た日本社会の考察本です。イタリア人からみると日本は遠慮・建前・集団主義が多くて気疲れする社会だと。要するに窮屈さを感じるということですね。著者の日本人への助言は、【①嫌われていい、②負の感情を見せていい、③自分の意見を言おう、④目上相手でも断っていい、⑤自分に根拠のない自信を持とう。】私も転職してからKYであることを隠して仕事するのに疲れを感じていました。本書を読んだことをきっかけにして、そろそろKY全開で行こうかと思います(笑)2024/04/06

はとむぎ

12
日本で働くイタリア人精神科医が診た日本人の文化的性質。他者から嫌われたくない、不安を原理として行動する人が多いと推察している。たぶんその通り。2023/12/27

takka@乱読

12
イタリア人の精神科医が日本社会の遠慮・建前・気疲れ社会に対し、考えを綴った本。疲れの根本の1つとして「迷惑ノイローゼ」と定義している。それは、大したリスクがないにもかかわらず、自分のせいで他者に不愉快な思いをさせるのではと過剰に心配すること。そこから対人恐怖症や建前、意見が言えない(特に否定)というものにつながる。負の感情に向き合わない・傷つかない会話は果たして相手のことやましては自分のことを知ることができるのか。それを覆い隠すように「キャラ化」というものがあるのではないだろうか。2023/09/26

Iwata Kentaro

11
まさかイタリア生まれのイタリア人が日本で精神科医をやっているとは知らなかった。なんか慶応の精神・神経科って只者じゃない予感。2023/09/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21548756
  • ご注意事項