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内容説明
「朝起きられない」「日中はだるくて体が動かない」という主訴を持つ起立性調節障害。中高生の1割、小児科受診の中学生では2割を占め、不登校の大きな原因だ。的確な診断ができる医師も多くなく、「怠け病」と言われる患者も多い。小児科医・スポーツドクターである著者は、起立性調節障害を栄養の観点から分析、治療・改善させている。本書では青年期までの発達に必要な栄養や、運動との関係、周囲の対応を症例を交え解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カイエ
8
息子の寝起きが悪いので読んでみた。タンパク質とミネラルの不足、それから炭水化物過多。当てはまるなぁ。朝摂取したタンパク質は日中セロトニンを作り、夜にはメラトニンになる。つまりは朝食が睡眠の質に関係するということ。起立性調節障害の治療だけでなく、予防や体質改善にも有益な本だと思いました。2024/01/19
Asakura Arata
5
100年前にすでに糖尿病の治療法として低糖質ダイエットがあったというのは驚き。そういえば、森田正馬の原著にも傷口は無闇に消毒するなみたいな話があったよな。これらの事実を鑑みるに、医療は全面的に進歩しているわけではなさそうだ。プロテインと鉄分の摂取を強調するところは藤川先生と共通している。発達障害児に低フェリチンが多いというのは興味深い。2023/12/18
chietaro
4
今、増えていますね。思春期の心身の成長と食べ物の栄養価の低下、現代の教育や環境の課題も含まれていると感じます。栄養と必要に応じたカウンセリングなどの支援が必要だと感じました。メンタルヘルスでも、鉄の摂取の話を聞いたことがあるので、興味深かったです。2023/10/15
Iwata Kentaro
4
要素還元主義は(極端な場合を除けば)たいてい間違いだ。2023/09/15
やなぎ
2
起立性調節障害は「発達障害」というイメージだったが、病気なのか?栄養の調整で治癒したり改善したりするのであれば救われる人は多いだろう。まだまだわからないことが多いな。2024/11/06