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内容説明
2023年、岸田文雄首相は「異次元の少子化対策」の検討を表明した。年々進み、一向に改善されない未婚化と少子化。真の原因はどこにあるのか。「恋人は欲しくない」「恋愛は面倒」と考える若い人が増える一方で、「いずれは結婚したい」とする声も多い。また、いまや男性の半数近くが女性に「経済力」を、女性の九割以上が男性に「家事・育児能力や協力」を求める時代だ。「共創結婚」の重要性を多方面から検証・提案する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
34
結婚には恋愛が必要だという呪縛から人びとを解放する必要性を説き、若者の「恋愛離れ」を受け入れた上で、「結婚に恋愛はいらない」とする新たな共創結婚の重要性を検証・提案する一冊。近代的な家族観と結びついたもので、日本ではまだ半世紀程度の歴史しかない恋愛結婚の概念。恋愛リスクが上昇した昨今では、恋愛そのものが入学のための面倒な受験勉強となってしまっていると指摘した上で、恋愛に求められるような要素よりも、お互いの信頼関係や価値観を擦り合わせられるかどうかに目を向けていくべきという視点には説得力があると感じました。2023/10/03
うえぽん
31
お馴染みのマーケティングライターが、恋愛結婚の呪縛を否定し、想いを共有したパートナー間の共創による結婚を提言。脳科学から通常3年程度しか持続しないとされる恋愛の多幸感に頼るのではなく、結婚生活には信頼や愛着といった穏やかで持続的な感情が必要だとする。ミクロの婚活の成功率を上げるための助言や、マクロの婚姻率上昇に向けた政策提言(経済格差と社会通念の壁を越えようとするもの)も示しているが、やはり最大のメッセージは恋愛と結婚の分離。しかし、そうすると、婚外恋愛を結果的に推奨することにならないかとの疑問も生じる。2023/11/27
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
19
まぁ知ってる話がほとんどだったかな。あと、理系の作法を全然知らないド文系な著者だなぁという印象。2023/10/07
はるき
16
恋愛より見合いの方が離婚率が低い。この事実をしかと受け止めるべし。生物的社会的な視点で如何に結婚観が作られたかを解説しつつ、しっかり未来への提言を掲げる。個人的には、何事にも寛容な世の中に舵を切れば色々マシになる気がする。お友達から始めましょうは、金言だと思います。2023/09/28
karutaroton
15
婚活の落とし穴、結構納得いくなと思った。恋愛、結婚、出産(子育て)は一体じゃなくても良いってのはそう思うが、一筋縄ではいかんやろうなー。2024/02/04