内容説明
ロングセラー企画『大学4年間シリーズ』の第11弾。社会心理学とは、社会の中での人々の心の動きや行動の法則を解き明かし、なぜそういう行動をとるに至ったのかを解明する学問。社会で起こる様々な出来事や問題を解決する糸口になります。渋谷のハロウィーン暴動のような一人ではまず行わない行動を、集団になると行うのはなぜか、贈賄や不当表示などの不正行為に、個人では悪いと思いながら、組織に所属すると加担してしまうのはなぜか? また世論はどのように形成されるのか、偏見やステレオタイプはなぜ生まれるのか、生産性は労働条件ではなく人間関係で決まるのはなぜか、人は必ずしも合理的な判断をしない理由など、社会の中の行動をつかさどる仕組みが、体型的に10時間でざっとわかる一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakopapa
1
大学4年間の社会心理学が10時間でざっと学べる2025/06/05
おにく
1
心理学は面白いですね!少し難しい話もありました!2025/02/02
あべれいじ
1
骨太で体系的な入門書として大好きなシリーズ。常々世に溢れる社会心理学はキャッチーなtips集がほとんどだと感じていたけど、本書はそれらを体系化しようと、「適応的視点」「マクロ-ミクロ関係」をキーワードに挑むもの。読む前の予想を超えて認知心理学や進化心理学、行動分析的なスタンスまでも基礎に据えて、その行動が道具としていかに社会的生物の生存という目標にメリットを生むのか、という問いを論じるのは明快で刺激的でした。私の苦しさはトートロジーに甘えるより、こうした切れ味の考察によって和らぎうる。もっと学びたいです。2024/12/06
りょーや
1
データ分析における偏り・バイアスを完璧に取り除くのかがいかに困難かがわかった。それと戦ってる学者の皆さんに敬意。多数派の意見に屈さずに自分の意見を通せるかは、自分と一致する正当者の存在よりも、グループ内に他の変わり者が存在するかに影響されるという点と、循環的多数派が存在するときは特定個人の望む指向への誘導が可能という点がかなり腑に落ちた。2024/10/29
のせなーだ
1
社会的動物である人間について、心理的傾向を体験をとおして理解「そうそう」と納得することから、悲しいかな現実は犯罪まで犯す戦争、ジェノサイドを行う駒となることも。最悪の不幸に情動的共感しても共感疲れで持続できない。互換性があるから人間関係は長続きする。マイホーム、民族、一国主義は「安心」の閉じた関係の再生産。「信頼」は人間一般の善良さを信じる、外に開いた新しい機会の社会。図を通して再確認できる面白い授業で時々笑ってしまったり楽しい。著者へただ一つ要望あり、索引が欲しかった。気になった項目の復習の意味で。2024/07/15
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