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内容説明
小学3年生になる春休み、たいちは、喘息がよくなるようにと、田舎にあるじいちゃんの家に家族みんなで引っ越しました。それからというもの、たいちは、じいちゃんが「森おやじ」と呼んでいる大きなクヌギの木のところに、頻繁に連れていってもらいました。たいちはそこで、おもちゃのつくり方や自然のすばらしさなどを学びます。ところがある日、じいちゃんは森の見回りに一人で行ったきり戻らず、亡くなってしまうのです。お葬式の日、たいちはふとしたことから、じいちゃんがのこしていた『森おやじの日記』を発見するのですが……。作者の小原麻由美さんと画家の黒井健さんのコラボレーションが見事に結実した、心あたたまる物語です。 浅井慎平さん(写真家)推薦:「ようこそ秘密の森へ。森はなんでも教えてくれる魔法の場所。さあ、いこう。眼に見えない赤い帽子をかぶって。」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
172
不安だらけだったはじめての森。大きなクヌギの木の枝から小さないのちが育っていく。じいちゃんの手がぼくに重なる。「木というものはな、切り落とされてから樹齢と同じだけ生きるんだよ」ぼくは、涙が出なかった。小鳥の鳴き声、水のせせらぎ、風のざわめき、耳をすまさなくても聴こえてくる森の音。呼んでいるような気がして小高い丘を駆け上がる。ぼくは、じいちゃんの森で芽生えた若葉の先にある連なる山を見渡して、大きく息を吸いこんだ。ウロの中は杏色に染まっている。じいちゃんに包まれた温もりを忘れない。この森を見守り続けていくよ。2022/06/26
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
51
喘息があり、小3の時に田舎のおじいちゃん家に引っ越したたいち家族。おじいちゃんは森のクヌギの木を森おやじと呼び、森を守りながら暮らしていた。おじいちゃんより自然の大切さ、森の偉大さを学んだたいち。おじいちゃん死を中々受け入れられにいたたいちだったが、ある発見より、おじいちゃんの気持ちが分かり心が変化していく。父と重なり色々な思いが溢れた。父の森を大切にしていこう。2021/03/15
あん
16
『平成26年度なつやすみ推薦図書』喘息の治療のために家族で田舎にあるおじいちゃんの家に引っ越したたいちと、森と共に暮らすおじいちゃんとの交流の物語。不覚にも泣いてしまいました。大自然の一部である人間として、誇りを持って、今を一生懸命生きようというメッセージです。本当に良い本でした。2014/06/18
遠い日
7
じいちゃんが大切に世話してきた森。そして樹齢五百年と言うクヌギの老大木を介してたいちが知っていくじいちゃんの森への気持ち。喘息を治すためにじいちゃんの家に引っ越してきたたいちは、街での暮らしを恋しく思いながらも、自然の持つ大きな力を感じていく。じいちゃんと紡いだたくさんの思い出、じいちゃんのたいちをだいじに思う気持ち、亡くなってから知った大きな愛。木の命の巡りを見た日、たいちは密かにじいちゃんに続くことを決める。クヌギの命を育てることを。2022/11/29
ヒラP@ehon.gohon
3
樹齢五百年を越えたクヌギが陰の主人公です。 大きなうろは、おじいちゃんとたいち少年の秘密基地。 喘息もちのために引っ越してきたたいちに、おじいちゃんは大きなクヌギの「森おやじ」を通してさまざまな事を教えました。 おじいちゃんの死後、クヌギを素材にしておじいちゃんが作った道具から芽が出ているのを発見するところは感動しました。 森おやじの生命力。 おじいちゃんの死を乗りこえて、ひとつたくましくなったたいちにエールを送ります。 2013/05/27
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