内容説明
環境問題、紛争、南北格差…、今まさに全世界が直面する課題を40年前から議論し、世界に提言し続けていた組織。日本では「OBサミット」と呼ばれるこの組織を立ち上げたのは福田赳夫元首相だった。そして最も強い絆で結ばれ共に歩んだ盟友・西ドイツ元首相のヘルムートシュミットが全世界に向けて提言し続けたこととは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
1
ふむ2024/09/08
tacacuro
1
福田元総理がOBサミットを「起業」し、牽引したエネルギの源には、自民党史上唯一の例となる現職総理での総裁選敗退で積み残さざるを得なかった大いなる志があったのではないかと想像する。さらにシュミット・元西独首相との信頼関係と友情も原動力だったようだ。数々の成果の中では、世界の宗教と政治の対話を実現し、「自分がされたくないことは他人にもしない」という根源的な倫理規範を「人間の責任に関する世界宣言」に盛り込んだことに感銘を受けた。2023/12/05