内容説明
未来をすりつぶす社会。そこに希望はあるのか? 少年犯罪の厳罰化、いじめ、ひきこもり、依存症、虐待する親たちの増加、正社員の解体、拡がる格差、津久井やまゆり園事件、障害者の身体拘束…。分断のすすむ社会の現実と、この時代に必要な価値観の転換を深く考える。
※本電子書籍は同名出版物(紙版)を底本として作成しました。記載内容は、印刷出版当時のものです。
※紙版とは異なる表記・表現の場合があります。また、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メル
2
障害者、難病患者、児童虐待、いじめ、少年犯罪、依存症、少子高齢化etc.新聞記者として長年関わってきた内容に、障害を持つ方の家族としての視点も含めて、多岐に渡って考察した本。あえて分ける必要もないけど高齢者、生活困窮分野はやや少なめか。 私のような福祉初心者にもとても読みやすく、無知ゆえに知らない事実もたくさん。文中、社会的弱者に向けた施策の充実化を、やさしい風というような表現をされているが、この風が絶えたとき、国が滅びるような気がしました。 変な言い方ですが、どうか心ある強者にも届きますように。2024/05/01
亀山正喜
2
最新刊。友人の書評より。こどもが置かれた状況、親世代が置かれた状況を概観したのちに、やまゆり園、ALS嘱託殺人などに展開していく。特別な結論があるわけでないが、問いは重い。幸福とは。穴をどう埋めていくか。挑戦していきたい 。2024/03/27
おおまさ
2
社会がすごい勢いで変化しているように思う。昔の経験や体験をもとにして、生活するには無理がある。誰かにしてもらう、させるではなく、まず、自分が何をするかである。2024/03/12
チバ
2
第3章までは一般的な話に終始し内容の薄い本かなと思ったが4章から著者の考えがより表現されるようになり、その後は第3章までの説明を無駄にしない持論が語られ全体として腑に落ちる構成だった。津久井やまゆり園事件は当時ショックを覚えたが色々な背景を思い考える事を止めてしまっていたがこういう風に考えればよいのだと答えを教えてもらえた気がし胸のつかえがとれたようだ。大きな成功や富がないとしても、もともと人間は素朴な幸せがあれば生きていける。そういうことだ。2024/01/02
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