内容説明
いまここ塾主宰の阿部敏郎さんとベストセラー『あの世に聞いた、この世の仕組み』の雲黒斎さんとが、現象界(この世)の潜象界(あの世)双方からみた、「わたし」について解き明かします。
わたしは知っているが、誰かも知っているわたし、わたしは知っているが、誰かは知らないわたし、わたしが知らないが、誰かは知っているわたし、わたしが知らなくて、誰かも知らないわたし。 ほんとうのわたしとは……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chie
18
「起きることだけが起きる。それ以外は起きない。」当たり前のことなんだけど、深いな～。起きたことを起きたこととして、そのまま受け止める。その覚悟をあきらめというのかもしれない。覚悟ができれば、きっと、自分は何者かなんて考える必要もない。ただ、人として生きるのみ。私には、有難い一冊。2019/06/13
hana✻マインドサポーター✻
8
平野啓一郎さんの「分人」という考え方を思い出した。 私たちはみんな、関係性の中で生きていて、例えば娘の前では私は母で、弟の前では姉で、職場にいけば特別支援学級の担任であり。だから、純粋な「私」なんて、いないのかな、とも思ってしまった。 それから、「決めつけない、誰も裁かない」という言葉がぐさっと来た。純粋な「私」がいないように、どんな人でも良いところも悪いところもある。悪いところばかり見て、裁こうとするほど、自分が孤立してしまうのかな。2019/03/17
じゃんけん
6
★★★★☆表現が難しく感じましたがまとめると ・「自分」という固定した存在はなく、思い込みや誤解で作られたイメージに過ぎない ・他人と同じ個性を持つ必要はないし、無理に変わろうとすると苦しくなる ・幸せは考えるものではなく「今ここで感じるもの」 ・世界は外にあるのではなく、心の中で生まれている（唯識の考え方） ・思考や言葉は実在ではないので、ただ「見る・聞く・感じる」ことが本質的 ・人生はゴールを目指すものではなく、今を丁寧に生きることが大事 😁😁😁🤣🤣🤣2025/08/02
noriyorino
6
成功も失敗も自分の中で紡ぎ出されたストーリー。ただの解釈。私は生きているんじゃなく、生かされている。言葉で考えることは実在しない。「自」と「他」は一体であり、不可分。自我は固定化された観念、信念が脅かされることを極度に恐れる。この世のすべての存在に実体はない。状態を変化させ続けるという法則の中にすべての存在がある。「いま」という固定されて止まった時間があるのではない。「いま」は常に展開する生き物であり「いのち」そのもの。いまを生きるとはいま目の前のことに対して一切の判断が消えている状態のこと。一期一会。2019/02/26
のぶ
3
図書館で借りたが、一冊手元に置いておきたいと思いました。時折読み返したくなる本です。2019/03/23
