内容説明
千葉県松戸市の結婚相談所でアドバイザーとして働くシングルマザーの平山亜紀は、仕事で顧客とトラブルを起こして以降、無言電話などの嫌がらせに苦しめられている。
亜紀の息子・小太郎が通う旭ヶ丘小学校の6年2組でも、クラスメイトの女児が失踪するという事件が起きていた。
事件後に休職してしまった担任に替わり、小太郎のクラスの担任を引き継いだ長谷川祐介は、クラス委員長の倉持莉世から、クラスの転入生の母親が犯人だという推理を聞かされて戸惑うが、今度はその莉世が何者かに襲われ意識不明の重体となってしまう。
特定のクラスの周辺で立て続けにおきる事件の犯人は同一なのか、またその目的とは。
【電子版特典】
著者直筆メッセージ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
374
染井 為人、初読です。貴志祐介の「黒い家」の様な怖さがあるかと思いましたが、それほど怖くありませんでした。 https://kadobun.jp/special/somei-tamehito/#offcanvas2023/10/07
青乃108号
347
大変に黒い印象の本だった。作者の読ませる筆力、構成力は見事で一気に読まされてしまう。かなり無理な部分も瑕疵としてはあるのだが、読んでる間は引き込まれる。しかし、だからと言って。読後何も残らない。いや、気色の悪い後味の悪さは残るけれど。筋トレはセンスを要しないから好きなんだ、という兄のキャラクターが唯一の救いだった。登場人物達に気持ち悪い人間が多すぎて。それに続編を匂わせるところも嫌。この話に続編は要りません。2024/05/02
R
258
結婚相談所が出てくるミステリで、だから黒い糸かなんて早合点したんだが、実際はもっとおどろおどろしいものだった。出てくる登場人物が、誰も彼も怪しい感じで、なんとなくあれが、これがとあたりがつくため、読みながら疑心暗鬼になって非常に疲れた。最終的にはゾンビ映画のラストみたいだなと思ったんだが、表面上は解決したし、よかったと言えるけど恐怖のタネは残ったままという不安で締まるのも悪くなかった。元凶はさておき、出てくるクレーマーなどの既視感が凄い。いるわ、こういう人。2023/11/20
イアン
249
★★★★★★★★☆☆タイトルが意味深な染井為人の長編サスペンス。結婚相談所に勤務する亜紀は、無言電話に端を発する度重なる嫌がらせに戦慄する。一方小学校教師の祐介は、女児の失踪にクラスメイトの保護者の関与を疑い…。姿の見えない脅迫者は何者なのか。同じ学区で多発する凶行に関連はあるのか。犯人当ての要素を盛り込むならもう少し匂わせるような伏線があってもよかったが、焦燥感に駆られる2人の心理を上手く描いていた。呪いや幽霊といった非科学的な要素はないものの、善意と悪意が反転する瞬間こそ最大のホラーなのだと実感した。2024/04/18
hirokun
238
★4 兎に角ストーリーがスピード感を持って展開されるためか、作品に引っ張られる形で一気読みしました。まさにエンタメミステリー小説で、何か深く迫ってくるテーマはありませんが、引き込まれます。末尾に参考文献が掲載されていますが、俗に言う、生まれか育ちか、遺伝か環境か論争にかかわるつもりはありませんが、本作品に登場するようなサイコパスについては、さすがに遺伝的要素が強いと考えている研究者が多いようです。2023/10/05
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