内容説明
世界幸福度ランキング6年連続1位!
教育・福祉・働き方先進国で平和な中立国……
であるはずのフィンランドに
なぜ、徴兵制があるのか?
◎18歳以上の男子に兵役、女性の兵役もOK
◎総人口の16%が予備役
◎国民の82%が「自国が攻撃されたら祖国防衛に参加」と回答
◎憲法で全ての国民に「国防の義務」を規定
◎スウェーデンとロシア帝国による統治
◎フィンランドの英雄は日露戦争へ従軍
◎第二次世界大戦ではソ連と戦い敗戦国に
◎1300キロの陸上国境を接するロシアの脅威
◎ロシアを仮想敵国とした安保体制を整備
◎NATOにスピード加盟できた外交力
◎原発推進でロシアのエネルギー依存回避
◎世界一進んでいる核廃棄物最終処分場の建設
日本では報じられないフィンランドのもう一つの顔!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
93
ムーミンやサンタクロース、充実した福祉で幸福度の高い国としか印象のなかったフィンランドの、国を守るという覚悟について書かれている。この国は徴兵制もあり、NATOにも加盟している。ロシアのウクライナ侵攻でいっそう警戒感が高まっている。フィンランドは過去にもロシアから何度も侵攻され痛い目に遭っているため尚更なんだろう。旅番組でオーロラが綺麗でした〜と女子タレが嬉し顔で喜んでいた。日本に住んでいると、知らない部分が多すぎる国だと感じた。図書館本 2025/01/10
バルジ
5
元外交官かつ元政治家の著者が論ずるフィンランド論。フィンランドの現状分析に仮託して現在の日本のあり方への強い危機意識も感じられる。本書は主にフィンランドの外交安全保障と歴史に焦点が充てられ、外交安全保障政策の基調を知る上でも良書と言って良い。フィンランドの歴史から「フィンランド化」と嘲笑された冷戦期、現在のNATO加盟に至るまでその背景を探る視座は中々面白い。かつての宗主国であり隣国でもあるスウェーデンとの絶妙な距離感はあまり例が多くないのではないか。国民の1割以上が予備役という。これまた驚きである。2023/11/12
anken99
4
仕事でフィンランドがらみの製品に接する機会がこのところ多く、今一度フィンランド文化について知ろうと購入。が、フィンランドの国防上の話や歴史が中心の本で、思っていたのと違う内容ということもあって、読み終わるのに時間がかかってしまった。とはいえ、ロシア・ウクライナ問題が世界を騒がせている今、フィンランドという意思を持った国の対外政策やNATO加盟など、とても勉強になった。日本とは違う。2024/08/31
金吾庄左ェ門
3
タイトルは覚悟となっていますが、私はフィンランドが独立を守る決意だと思いました。個人的にフィンランドには(良き納税者を育てる)教育と徴兵制の国という認識があったので、ナチ式敬礼しながら「国家に血と税を捧げよう!」という風に思っていたのですが、全く違っておりました。2024/09/15
かずさん
3
本の題名どおり自分の国は自分で守るという気概を感じた。見習うべき点も多いと感じた。2023/11/18
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