新潮文庫<br> 子どもの貧困連鎖(新潮文庫)

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新潮文庫
子どもの貧困連鎖(新潮文庫)

  • 著者名:保坂渉【著】/池谷孝司【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2023/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101387123

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内容説明

公衆トイレで寝泊まりする女子高生。朝食を求め保健室に列をなす小学生。車上生活を送る保育園児……。日本の子どもの6人に1人が貧困状態にある。親に経済力が無ければ子の人生はスタートラインから差が付く。蟻地獄のように抜け出せない貧困の連鎖。苦しみの中、脳裏によぎる死の一文字――。現代社会に隠された真実を暴く衝撃のノンフィクション。『ルポ 子どもの貧困連鎖』改題。(解説・津村記久子)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

407
親がどうであれ、子どもには学ぶ権利、いやそれどころか最低限生きていく権利があるはずだ。ところが、このルポルタージュにはそれさえも危うい事例が語られている。日々、満足に食べる物さえない、あるいは住居がなくて軽自動車に親子3人が暮らしている。行政はそんな子どもたちに対して十分に救いの手を差し伸べてはいない。確かにそれに抗して奮闘している人たちはいる。しかし、それはむしろ例外でしかない。したがって、それで救えるのはほんの一部の子どもたちに過ぎないのだ。政治的に抜本的な対策は絶対に必要である。しかも、早急に。2018/10/01

あかは

56
しんどい読書時間でした。でも、これが現実。こんなに格差が出来てしまっては、日本の未来はどうなるのだろうか。小学校の保健室て朝食を食べる子ども達。お金がなくて、トリプルワークをしながら定時制高校に通う子たち。親がシングルの家が増えているのは知っていたが、ここまで、子ども達にしわよせがいき、なおかつ、連鎖が断ち切れないとは。格差社会にますます向かっているように感じる。なんとかならないのだろうか。子ども達にはなんの罪も責任もないのだから。2017/12/06

佐島楓

54
今まで「子どもの貧困」ではなくて「世帯の貧困」なのではないかと表現に違和感を抱いていたけれど、これはまさに子どもの貧困としか表現しようのない実態である。三食ごはんを食べられない子や、お風呂にも満足に入れない子がたくさんいるという衝撃。この本に書かれたケースでは、学校の先生や保育園の先生方が親身になってくださっているけれど、見て見ぬふりをしている大人のほうが多いはずだ。大人のもろもろのしわ寄せが、子どもに向かっていってしまっている。他人事ではもう済まされない事実である。2015/07/16

papako

50
登録2100冊目。いろいろ考えさせられる。識者のインタビューに、ああ、そういうことか。と納得したりできなかったり。これが現実だと思いたくない気持ちもある。しかし現実なんだ。。。これは知らなきゃだめだ。子供手当みたいなばら撒きじゃない方がいいと思っていましたが、子供は皆平等という観点からは、皆に等しく配り、たくさんお金のあるところから集めるという考え方に納得。国立競技場よりこんな子供たちにお金を使いたい。何もできていないけど、まずは知ることから!解説の津村さんも良かった。2015/07/09

vinlandmbit

44
古本屋で購入。文庫版の元となった書籍を読了済みだが、文庫版あとがきが気になり購入。取り上げていた子達のその後に少し触れてますが厳しい状況との事でなんとも言い難い。。「まずは問題の存在を知り、周りに伝え、自分に何が出来るかを考える。それは私たち著者の課題でもある」というあとがきの通り、読み手もまた考えさせられる貴重なルポです。2019/09/04

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