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内容説明
グーグル、アップル、メタ、アマゾン、マイクロソフト――便利で快適なサービスを提供し続ける巨大IT企業は、グローバルビジネスの覇者だ。しかし近年、市場の独占と秘密主義を危惧する国々が、国家権力をもって押さえ込みへと舵を切りはじめた。最先端のデジタル技術と膨大なマネー、エリート人材と強力な訴訟能力を備えたビッグテックと、アメリカや日本など各国政府との知られざる攻防を徹底的にえぐり出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
107
GAFAMなどの巨大IT企業と国家との攻防を、独占問題に焦点を当てて描いた力作。お客様には仏の顔を見せながら、一方で、取引先を虐め、競争相手を叩き潰す悪魔である巨大企業。バイデン政権は、本気になって規制の強化に乗り出していると言うが、技術・人材・資金等において圧倒的に劣る「国家」に勝ち目はあるのだろうか。ブレマー氏の「Gゼロの後はテクノポーラーの世界」という予言が的中しつつある。公益性ではなく収益性を最優先する主体が牛耳る世界の悍ましさに身の毛がよだつ。尤も、国家が公益的かということ自体、信じがたいが…。2023/11/08
Sam
51
本書で引用される「国民国家はウェストファリア条約以来400年に渡って世界秩序を形成してきたが、GAFAはそれとは異なるデジタル空間に別の世界秩序を形成しようとしている」というイアン・ブレマーの見立てには説得力がある。だとするとまさにそこはフリードマンが神として君臨する世界であり(何せ政府そのものが存在しないのだから)、ピケティの主張する GAFAへの課税強化も、斉藤幸平の「資本のストライキ」という問題提起も彼らからは一顧だにされることはないだろう…というのはあまりにナイーブに過ぎるか。成行を見守りたい。2023/09/25
tetsu
16
★5 一企業が国家以上の力を持つ時代になってきた。 資本主義下の民間企業なので株主の利益を最優先するのが会社としての第一優先になる。そのため自社に有利な法律改正や不利な法律成立阻止に向け、多くの資金を使いロビー活動をする。よって、政治の力も及ばなくなる。 一企業が開発した検索ソフトの結果を表示するアルゴリズムに不満を言う権利など本来誰にもないはずだが、それにより検索下位企業の存続が脅かされる。 ここまで社会性が強くなると、もはや民間企業ではなく国際的なNPOなどによる運用にせざるを得ないような気がする。2023/10/16
makimakimasa
14
IT分野に疎い自分には参考になった。読んでいる途中にもグーグルのスマホ初期搭載における排除措置命令や、FBのIG&WA買収を巡る裁判のニュースあり。2022年の売上/最終利益は「人と人が繋がる未来を築く」為に社員を大量解雇するメタ15兆/3兆円、最強企業の称号に相応しいアップル51兆/13兆円、2020年に米議会公聴会がビッグテック4社に出席要請した際の反応が最も傲慢だったアマゾン67兆/?円、天敵オープンAIのチャットGPT(マイクロソフト提携)も激賞するグーグル37兆/8兆円(親会社アルファベット)。2025/04/19
乱読家 護る会支持!
8
巨大IT企業の恐ろしさは、個々人の行動データの蓄積により個々人の行動特性を把握し、さまざまな情報操作により、個々人の行動を自由にコントロール出来る(かもしれない)ことと考えます。 個々人をコントロール出来れば、巨大IT企業の意のままに動く政治家を国家のトップに据えることも容易だと思います。 そして、世界は巨大IT企業の意のままに動かされる。 国家vs巨大IT企業の勝敗は、すでにきまったようなもの。。。 そして、巨大IT企業を動かしているのは、人である経営者ではなく、実はAI。。。 こわっ!2024/02/06
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