文春e-book<br> 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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文春e-book
家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

  • 著者名:石川結貴【著】
  • 価格 ¥1,700(本体¥1,546)
  • 文藝春秋(2023/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163917436

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内容説明

命の終わり、その場所はどこがいいですか?

住み慣れた自宅で幸せな最期を迎えるために。
親子の絆を探す3年間の遠距離看取り体験記。

(目次)
第1章 看取りのはじまり
第2章 介護保険が打ち切られた
第3章 コロナ禍の葛藤
第4章 父と娘の終末期
第5章 臨終まで
第6章 看取り後の気づき

〈父は入院も施設入所も拒み、住み慣れた家でひとり暮らしをつづけた。
私は終末期の父に付き添い、介護し、
死にゆく傍らでその一部始終を見ていた。(中略)
あくまでも個人的な体験ながら、父と私に降りかかったさまざまな出来事を
ありのままに綴りたい。父と同じように住み慣れた家で最期を迎えたい人、
家族を在宅で看取りたいと思う人たちに「家で死ぬ」というリアルを伝え、
真に納得した最期が訪れるよう、本書が一助となることを願っている〉
(「はじめに」より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

73
同居している実母の介護問題に直面しているタイミングでこの本を読めたことは良かった。来月連休明け早々に介護認定のために役所の担当者が来宅される。私の場合、同性の母を看ることになるけれど、著者の場合はお父さま。色々と大変だったと思う。ピンピンコロリ、コロリってそんなに簡単にいかないっていう現実を突きつけられた。2024/04/26

36
この歳になるとこのようなタイトルにはつい手が伸びてしまう。そしてため息。一人暮らしできるうちは息子達に迷惑を掛けたくは無いと思うものの、現実は介護が必要になる場面になるかもしれないし、介護保険の対象になるかもしれない。その介護保険も万全の備えと言える訳では無いと知れば、なまじなんとか自立した暮らしでは無く、いっそ事故や災害で落命した方がいいのかとまで思ってしまう。死ぬ事は恐ろしいがそれ以上に生きる事に不安がつきまとう。そしてため息。2023/09/30

わんつーろっく

23
ピンピンコロリと言う人ほど、コロリのほうを考えない。この一文から始まる看取りのはじまり。ひとり暮らしの父親がヘルパーも透析も拒み、自宅で臨終を迎えるまでの実録。父の願いを叶えてあげたいなどと優しい気持ちだけでは乗り越えられない、それはそれは想定外の連続だ。ジャーナリストとはいえ、詳細に記録し実父の思いに心も揺さぶられ、なおかつ介護の現場で気づく課題を投げかけるのはさすが。在宅看取りという安上がりの方法を政府が推進するなかで、それを支える地域の無償の労働力に気付かされる。どこでどう死にたいか、必読かも。2024/04/16

エル

9
住み慣れた家で死ぬ、ピンピンころり。なんという耳障りの良い言葉だろうか。しかし実際はとても厳しいもののようだ。だからと言って制限だらけの病院や施設で迎える最期は幸せとは限らない。どちらを選んでも正解はない。ただ、在宅死は全然簡単なものではないし、周りの協力が無ければなんともならないハードルの高いものであるとは驚きだ。特に駐車場問題は思いもよらなかったな。確かに訪問してくれる人は車だもの…2023/12/10

peace land

9
自分がどんな死に方をするか、良く考える。考えても仕方がないのに。このお父さんはほぼ望み道理に死んだと思うが、そうするためにはどれ程周囲が大変かが分かる。死ぬということは自分の問題ではない。自分は死んでしまうのだから。 死ぬまで係わる周囲の人の問題だ。 誰にも迷惑をかけないで死にたいという人が良くいるけれど、それはしょせん無理。死んだあとも始末があるし・・・ いろいろ考えさせられた。介護の現状も決して良い状況ではなくさらに悪くなるというのが分かる。2023/12/08

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