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内容説明
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どこかにありそうで、ここにしかない ――愛おしくてたまらない、小学4年生の日常。 ぼくの名前は原田楽太(はらだ らくた)。みんなには「ラッタ」と呼ばれている。4年生のクラスで出会った「かみやまくん」は、ほんのちょっと変わってる。教室をうろうろしたり、妖怪にめちゃくちゃ詳しかったり。ぼくは、なんだか「かみやまくん」がとても気になっていて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
spatz
10
田中六大さんの絵だ、に心惹かれて手に取りました。 気持ちいい、心地いい、楽しく、そしてちょっと切なくなる読書でした。小学校四年生の男の子の、なんてことない、日常。かみやまくん・・・・てちょっとかわってる子、ってみんなの目にはうつるかな?かわってる、てなんだろうね。 考え方が違うことにびっくりしてみたり、それを面白がったり。そして、でも、こうやって一緒にすごすことができる、ってなんて素敵なんだろう。学校生活って特別な場所だったということを振り返る。子供の柔軟性ってすごい。 大人よりずっとしなやか。2023/10/09
スイ
8
4年生のラッタくんとかみやまくんを描いた短編連作漫画集。 聞いた話や見かけた一面から、この子はこういう子、と短い言葉に当てはめてしまいがちなのだけど、そこにとても収まらない豊かなものがどれだけ子どもの中にあるかを、柔らかく、でもはっきりと突きつけられた気持ち。 とても温かな作品だった。 校長先生の歌の話がお気に入り。2023/08/30
遠い日
5
NetGalleyにて先読み拝読し、投稿したレビューの一文を販促物に使っていただきました。1冊献本でいただいたので紙の本で再読。小4男子。ラッタくんとかみやまくんの噛み合わないままの友情の始まり。それでいい。何もかもわかり合っている方が変。何度も首を傾げながら近づいていく距離感。友だちになっていく時ってこんなだったっけ?と遠い遠い日を思い出す。お互いの意外なところ、案外気の合うところ。重なっていく時間が育ててくれる、大切なもの。2023/09/17
遠い日
4
小学四年生のラッタくんとかみやまくんの日々。ラッタくんから見たかみやまくんのいろんな面が、素直に描かれる。見開き2ページのショートマンガの体裁で、気取らずのんびりふたりの気持ちの動きを追っていく。好き嫌いがはっきりしていて、自分の好きなことは立て板に水で喋りまくるかみやまくん。自分とは違うかみやまくんの個性を理解していく時間はまた自分を見つめる時間でもあるのです。子どもたちが他者を知っていく過程はこんなふうに、緩やかな時間をかけて認め合っていくのでしょう。シリーズ化してもいいなと思います。2023/08/23
遠い日
2
小4男子。ラッタくんとかみやまくんの、どこかちぐはぐで噛み合わない会話がおもしろい。全部わからなくてもいいんだよ、少しずついろんな面を知っていけばいいんだよというメッセージ・変な奴とかどうしちゃったの?とか、いろいろ感じあっていけばいいんだよ。ゆっくり近づいていこう。2023/11/29