資本主義の中心で、資本主義を変える

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資本主義の中心で、資本主義を変える

  • 著者名:清水大吾【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • ニューズピックス(2023/09発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784910063331

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内容説明

★発売5日で重版決定!
★2023/11/16 日経新聞書評掲載(評者=入山章栄氏)
毎年毎年、昨年以上の結果を求められる。
このプレッシャーは、どこからきている?


「成長が目的」の世界は、人を幸せにしないーー。
著者は「世界最強の投資銀行」の名を馳せるゴールドマン・サックスで16年、資本主義と闘ってきた。
資本主義を変えるためには、「資本主義の中心」にいる必要があったのだ。

世界を変えるには、日本から。その思いから著者は、日本の資本市場の奥深くまで切り込むことになる。

「Up or Out(成長しないヤツは出ていけ)」という「現実」のなかで、どんなに追い詰められても、長期的な社会へのインパクトという「理想」にこだわり、人生を捧げてきた。

1兆円ビジネスという経済性と社会性の両立を追いかけ続けた、元ゴールドマン・サックス営業による「現実と理想の両立のしかた」。

・資本主義3つの副産物:「成長の目的化」「時間軸の短期化」「会社の神聖化」
・日本の「まじめ」な会社で、不正が数十年引き継がれる理由
・ESG経営の本質は、つきつめれば「企業文化」
・投資の神様ウォーレン・バフェットは、経営のどこを見ているか
・「茹でガエル化」から脱出するには「ゼロヒャク思考」をやめよ

目次

1章 資本主義は「限界」か?
 1-1. 資本主義の方程式
 1-2. 競争原理がすべてを動かす
2章 お金の流れを根本から変える
 2-1. 日本の資本市場のボトルネックは「忖度(そんたく)」文化
 2-2. 「忖度」を解くカギは「緊張関係」
 2-3. 「空気の読めない人」が時代をつくる
3章 ピラニアを放り込め!
 3-1. 過去の言葉になった「Asia ex Japan」(日本を除くアジア)
 3-2. 「健全な緊張感」のもたらし方

episode. (エピソード)
・「成長を疑うヤツは出て行け」
・自ら「成長至上主義の歯車」を回すとき
・悪夢の長い階段
・「キレイごと」追求のための、1000億円超の案件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ta_chanko

20
競争原理がすべてを変える。失われた30年から脱却し、日本経済が復活するためには、忖度文化を払拭し、株主からの厳しい期待や要求に向き合い、フェアな競争社会を構築することが不可欠。このままでは日本経済は、日本人の暮らしは、「茹でガエル」のように気が付いたら手遅れ状態になってしまう。水槽にピラニアを入れることで魚がストレス死しなくなるように、危機感があることで生命力が大きく向上することもある。「政策保有株式」や「株式の持ち合い」をやめ、期待して購入してくれた株主(お金の出し手)に対して誠実な経営を心掛けるべき。2024/05/27

ともふく

14
非常に興味深く1日で一気読み。拡大する貧富の差、一部業界・役職の高額報酬、毒を撒き散らすSNSの広がりなど、資本主義の行き過ぎを感じていた。著者は資本主義の問題点を成長至上主義、会社の神聖化、時間軸の短期化にあるとする。また、日本の問題は、合理主義が徹底されておらず、忖度で物事が決まること、「ピラニア」を水槽に放り込むように、各市場に規律と緊張感を持たせるべきと説く。そのために株の持合い解消に、著者が力を入れて取り組んだ。(続きはコメントへ)2025/03/23

紡ぎ猫

14
目先の利益だけを求めるのではなく、長い目で日本を元気にするために投資する投資家が必要だとのこと。アメリカ式のシビアな世界で戦い、外から日本を見てきた著者が、日本の悪い所と良い所を分析してこれから日本がどう変わっていくべきかを提言している。自分にできることは少ないけど、日本に戻ってきてようやく、アメリカ人のスローガン「Buy America(米国製品を買おう)」のように、「Buy Japan」が実践できるようになった。少しでも国産を応援しよう。2023/12/08

カエル子

8
日本経済に足りないのは、社会に緊張感と活力を生む規律。政策保有株式は、規律の対局にある忖度文化の象徴。投資と投機を混同しないこと。短期的な成長を目的とせず、社会をどう変えたいのか、その目的を見失わず、それに必要な時間とお金をどうやって調達し実行に移していくべきかを考え、取り組む企業だけが残っていけば良い。というか、それが資本主義。「Up or Out」の米国証券業界で生きてきた著者が日本の社会と経済を見捨てず、立て直そうとするモチベーションがよくわからなかったけれど、離脱せずぜひ助けてほしいと思った笑。2024/02/05

たむさん

8
ゴールドマンサックスという資本主義の中心で戦い続けた筆者の覚悟と思想に勇気をもらえる一冊。 今の成長至上主義の社会に疑問を抱いている人に、具体的な戦い方を筆者なりのやり方で教えてくれる。2023/12/09

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