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内容説明
「ぼくと一緒に漫画、作らない?」恋愛小説の投稿サイトに載った自作がなぜか級友にバレて、一緒に少女漫画の賞に応募することに!
「恋ポテ」シリーズで日本児童文芸家協会賞、『笹森くんのスカート』で児童福祉文化賞受賞、神戸遥真氏最新作!
その日の放課後、下駄箱に入れられていた手紙によって、おれは中学校の裏門に呼び出された。
手紙に差出人の名前はなく、相手は誰だかわからない。
……なんて内容だけ聞いたら、胸がドキドキキュンキュンしそうな、ラブイベントに思えたかもしれない。(本文より)
プロローグ
1 きみと少女漫画をつくりたい
『恋する放課後クリーンタイム』 1
2 イケメンとはなんなのか?
『恋する放課後クリーンタイム』2
3 胸キュンの作り方~検討編
『恋する放課後クリーンタイム』3
4 胸キュンの作り方~実践編
『恋する放課後クリーンタイム』4
5 孤独な作業じゃなくなった
『恋する放課後クリーンタイム』5
6 男だから恥ずかしいって?
『恋する放課後クリーンタイム』6
7 同士がいるのはいいものぞ
『恋する放課後クリーンタイム』7
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
67
児童書。YA。黙っておいていても秒で借りられる表紙▽中学2年生の日向(ひなた)はサッカー男子。祖父から「長男だから男だから」と言われなんだかモヤる。実は少女漫画が好きでネット小説でキラキラ少女小説を書いている。ところが同級生にペンネームがバレて「一緒に漫画を描いてくれ」と頼まれる。マイペース画伯の唯斗(ゆいと)と一緒に少女漫画雑誌『ミント!』の月例賞に応募するため、日向は原作小説を完成させる▽タイトルもマル○、イラストもマル○、読みやすさもマル◎とてもいい。2023年8月刊2023/10/24
イカまりこ
8
少年漫画を女子が読んでも変じゃないのに、少女漫画を男子が好きって思うのはまだ一般的じゃないのかな。これは少女漫画好き男子二人のお話。男が少女漫画読んでもいいだろと思いつつも男っぽくないことをしてる人を物珍しく見ちゃう主人公。自分の中に変だと思う気持ちがあるから周囲に告白できないの、よく分かる。私の中にも昔と今は違うと理解する気はあっても、時と場合で昔を引きずってしまう。人から言われる自分らしさより自分が思う「らしさ」で認められたいな。素の自分を晒しもそんな悪くないのかもしれない。作中作の漫画原作も楽しい。2023/10/06
色素薄い系
5
面白かったです。少女マンガが好きな2人が出会って創作活動をする話。少女マンガ、少年マンガと括られてるけど性別問わず楽しめると思うからどっちがどっち読んでてもいいと思うんだけどね。神戸先生は「当たり前」って誰にとっての当たり前なの?という部分を問う作品を他にも書いているので今回もそれに漏れず。2人の活動が今後も続いて行って実を結ぶ所まで行って欲しいですね。2023/10/10
りゅりゅ
4
ライトに楽しかった。エタった作品も完成させてね。2023/11/25
芦屋和音
4
中2の日向はこっそりスマホで恋愛小説を書いている。夏休み、投稿サイトにアップしているのを知られた同じクラスの唯斗と一緒に漫画を作ることに……。創作の苦労や共同で作ることの楽しさ・達成感は読んでいてなるほどー💡作中作も面白かった。主人公を苦しめる「らしさ」はこの社会の根深い問題だけれど、好きで楽しければいいじゃない、と背中を押してもらえるお話でした。2023/10/22