角川文庫<br> これやこの サンキュータツオ随筆集

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角川文庫
これやこの サンキュータツオ随筆集

  • 著者名:サンキュータツオ【著者】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • KADOKAWA(2023/08発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044007782

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内容説明

学者で漫才師(米粒写経)のサンキュータツオによる、初めての随筆集。著者本人の人生をたどり、幼少時から今までの「別れ」をテーマに綴った傑作選。キュレーションを務める「渋谷らくご」でお世話になった喜多八、左談次の闘病と最期、小学生の頃に亡くなった父との思い出、そして京都アニメーションの事件で生きる気力を失ったサンキュータツオ自身の絶望と再生……。自分の心の奥に深く踏み込み、向き合い、そのときどう感じたのか、今何を思うのかを率直に描き出す。これまで「学問×エンタメ」を書いてきた著者の新境地!

【内容例】
「これやこの」…渋谷らくごを引っ張ってくれた喜多八、左談次二人の師匠
「幕を上げる背中」…米粒写経として駆け出しの頃を支えたライブスタッフ
「黒い店」…上野御徒町の古本屋「上野文庫」の店主と大学生だった自分
「バラバラ」…「早稲田文学」で出会った作家・向井豊昭さん
「時計の針」…大人になった今思い出す、中学校教師の話
「明治の男と大正の女」…祖父母にしかわからない二人の話
「空を見ていた」…仲良しだったいとこが残した一枚の写真
「鈍色の夏」…2019年夏、生きる気力を失った自分を助けてくれたもの ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

宗次郎

11
米粒写経さんのファンであることをぬきにしても個人的には今年ナンバーワンブックである。表題作は落語家2人についてのエッセイだが、知らない人が読んでも胸に来るものがあるのではないだろうか。少なくとも私はそうだった。別れがテーマであるのだが、あとがきでもあるようにあなたはどう生きるのか?という問いにも繋がっていくようで自分はしっかり生きているのか、はたまた生き延びているだけなのか考えさせられる。2023/11/06

いづむ

8
父を亡くして間もないこともあり、読むのは先延ばしにしようかと思っていたのに読み始めたら止まらなくなってしまった。肉親との別れだけではない。誰かの死に打ちのめされその人との時間を思い悼みながら、自分は自分の人生を続けなければならないことの重さに押しつぶされそうな思いにもなる。でも永遠の別れでその人の記憶が消えるわけじゃない。それを恵みとして自分の中で長い時間静かに大切にしたい。R.I.Pなんて略語で人の死と人生に言及したくない。とりとめのない思いがかけめぐります。2023/11/08

you

5
こんな濃密な人間関係が築けていることが羨ましい。2023/12/29

鈴木 千春

4
図書館本。 ごめんなさい、表題作は業界事情のようで飛ばしました。 次はどうかな。 「別れ」のエッセイ20篇。 途中、著者は、世に有名人的な事書かれていたけど、生憎、私は、作者初見! 学生時代からの別れは、『ふむふむあったかも〜』で、読み進めた。 なるほど、私自身にもあった、別れのシーン、思い。 なんだか、あなたも書いてみたら! って言われたような作品。 マァ、誰にもあるよねー2023/10/28

to-monica

3
漫才師で日本語学者の著者が「別れ」をテーマに綴るエッセイ。表題作をたまたま渋谷らくご開演前のユーロスペースで読めたのは、ちょっとできすぎた偶然でドキドキ(予備知識なしでした)。あの空間だからこその空気感、「無事に終えたいが終わってほしくない」はわかる気がします。推しは推せるうちに推すこと、語り継ぐことが大事。笑い屋シゲフジ君の頭角の現し方は強烈。テーマがテーマだけにどの作品も切ないけれど、たまらなく愛おしい。推しキャラ決められないくらいでした。繰り返し噛み締めて読みたいなあ。2023/09/16

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