ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 処刑台広場の女

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ハヤカワ・ミステリ文庫
処刑台広場の女

  • 著者名:マーティンエドワーズ【著】/加賀山卓朗【訳】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 早川書房(2023/08発売)
  • 夏のおとずれ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/22)
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  • ISBN:9784151856518

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内容説明

密室での奇妙な自殺や不可解な焼死の真犯人は、名探偵レイチェル・サヴァナクなのか? 記者ジェイコブが暴きだす、彼女の秘密とは

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

250
これは凄いぞ。凡百の小説とは段違いにレベルが違う。掛け値無しに面白い。登場人物は滅茶苦茶多くて、序盤であやうく諦めかけたが、そこを乗り越えると一気呵成の勢いで読むのを止められなくなる。何しろ登場人物が多くてストーリーも複雑なのに、最後までハラハラしながら読者は翻弄されっぱなしだ。そして迎える圧巻のラスト。ああ、読んで良かった。この素晴らしい小説を読んでしまうと次に読む小説の選書に悩んでしまう程だ。600ページに近いボリュームの本だけど、是非読んで下さい。至福の読書体験が得られる事は、ここに保証します。2023/11/28

パトラッシュ

244
『探偵小説の黄金時代』で20世紀英国の本格ミステリ全盛期を描いた研究者が、本業の作家としても同じ時代を舞台に鮮やかな才能を見せつけた。周囲で異常な死亡事件が続発する美貌と知性の女性レイチェルを追う新聞記者が、英国社会を揺るがしかねない真実にぶつかるドラマが息もつがせず展開する。明らかに『モンテ・クリスト伯』が元ネタだが、腐敗した上流階級の闇社会を叩き潰すダークヒロインはエドモン・ダンテスより強烈だ。謎解き面も抜かりなく、次々現れるどんでん返しに圧倒される。これほどの作家が未紹介だったのが最大のミステリか。2023/10/01

カピバラKS

163
●善悪定かならぬ名探偵レイチェルの謎めいた人物像で興味を惹きつつ、ある事件からは展開が急加速し、ラスボスで一驚するミステリ。●ストーリーテリングが絶妙で映画鑑賞のような没入感に浸かることができる。ただし、登場人物が多いうえ全員毛唐だから名前が覚えきれない。このため人物相関の把握に苦慮した。●登場人物を再確認のうえ、改めて早回しで読み直したところ、いくつもの巧緻綿密な伏線に気づく。二度読みはダサいと思っていたが、二度読みの面白さに目覚めた。 2024/02/28

stobe1904

140
【1930年代のロンドンを舞台にしたクライムノベル】犯罪者を死に追いやっていると噂される富豪であり探偵でもあるレイチェル・サヴァナクと関連する事件を追う新米記者のジェイコブ。前半のゴシック風の陰鬱な雰囲気と後半の冒険活劇的なスピーディーな展開の中、二転三転しながら結末が読めない構成はとても面白い。謎解きとしては無理筋な部分もあるが、そんなことが気にならないような骨太なストーリーと謎めいて危険なヒロインのレイチェル・サヴァナクの魅力に翻弄された。次作以降も出版されているので今後のシリーズ化に期待。★★★★★2023/10/19

ヒロ

109
とても難しいというか、途中まで全体図が中々思い描けず、読み返す部分も多くて、それでもやっぱり次から次へと浮かび上がる謎を読んでいると物語の中に引き込まれていく感じがありました。そしてラストに次々と明かされる真相には本当に驚かされました。レイチェルという女性の底がないような、相手の何手先までも読み通すその聡明さが恐ろしくもあり、でも味方だったらどんなに頼もしいかと思いました。2023/12/05

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