内容説明
偉才の宗教学者が、「常識を疑う」という視点から、意外に知られていない日本仏教史の真実鋭く迫る一冊。信仰という〝聖域〟の中で形づくられた高僧たちの真の姿を、史実をもとに検証し、分かりやすく解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まつけん
3
日本仏教に関する様々な「なるほど!」が満載の一冊。特に空海についての考察、日本仏教の五層構造(原始神道・法華経信仰・密教・浄土教信仰・禅)、葬式の始まりが興味深く、仏教への興味が増しました。2017/01/22
田中峰和
2
講座をもとにした原稿なので読みやすい。浄土真宗の開祖、親鸞の解釈が面白い。法然の弟子で、師匠と同様流罪になったとの説に異論をとなえる。筆者は師弟関係ではなく、流罪にもなっていないとの仮説を立てている。大正時代、西本願寺の宝物庫から親鸞の妻「恵信尼」の書状が発見されるまでは、親鸞不在説まであったらしい。謎が多いからこそ、後世になってはるかに美化されて、信者数最大の浄土真宗に成長したのかもしれない。自ら他宗派を批判しすぎ、攻撃的な宗教家とされた日蓮とは対照的といえる。2014/04/16
Ryosuke Kojika
1
5層構造 南都六宗の概要 寺院は建立と同時に寄進された土地を持つ 実像が明らかではない親鸞 曹洞宗から葬式仏教は始まる 世俗と隔絶したがための策として2019/01/04
舟江
1
題名が「裏のウラ」ということで、もう少し過激なことが書かれているのかと思ったが、そうでもなかった。しかし事情私の中の仏教史が整理されたことは事実だ。また永平寺で暴力がまかり通ているとは、驚きました。2018/10/11
kazu2i
0
42023/11/25




