内容説明
「僕は医師から余命一年と言われているから、結婚までは持たないと思う。」
ある日、オークリッジ伯爵家の養子の少女エディスのもとに、グランヴェル侯爵家の長男ライオネルとの縁談が舞い込んできた。
本来この縁談はエディスの義姉のダリアに持ち掛けられたものだったが、余命も少なく病弱な見た目のライオネルを見たダリアが両親に懇願し、自分の身代わりとしてエディスを縁談相手に仕立て上げたものだった。
義姉のダリアも義父母の叔父夫婦も、誰もライオネルの回復を信じていない。
そんな中で、エディスだけが誠実な性格のライオネルの回復を信じ、婚約者として彼を献身的に支え始める。
すると徐々に奇跡的な回復をみせる彼は元の美しい姿を取り戻し始め、エディスのことをすっかり溺愛するようになり……?
一つの余命宣告から始まる二人のハッピーエンドラブストーリー、ここに開幕!
※電子書籍には特典として瑪々子先生書き下ろしSSが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
11
不慮の事故で両親を亡くし、父の実家である伯爵家の養女となったエディス。養父母や義姉に虐げれるも両親譲りの薬の際で家を支えていたのだが、義姉の代わりに余命一年を宣告された侯爵家の嫡男ライオネルの元に嫁ぐことになり…というラブストーリー。エディスに隠された能力の結果、順調に回復したライオネルとの関係は甘々で実家とのごたごたやライオネルの弟とその婚約者の話は別になくても…と思ってしまった。展開が早いから余計に感じたのかも。書下ろし番外編が本編の足りないところを補っているのだが、二人が幸せなら良しとすべきか。2023/10/13
史
5
こういうタイトルであるのだから、ある程度の軽さは予想できるのだけれども、それにしては軽すぎるのではないだろうか。余命1年というタイトルであるならば、せめて一年という期間(四季折々)をかけた方が締まりが良いのではないか。貴族の作法だとかしきたりとかを緩く書いているのもちょっと手ぬるい。流行り(普遍的)でインスタントであるとしても、もうちょっと取り繕ってもらいたい。あまりオススメはできません……。2023/12/12
bulbul
4
伯父家族に虐げられたエディスと難病で死にかけのライオネルの出会いと婚約生活。二人の心が結ばれる過程を素直な気持ちでストレスフリーに楽しめるラブストーリーでした。ざまあは次巻かな。ところでユージェニーの親は諦めたのだろうか、ちょっとだけの疑問。2023/09/05
hana
0
web2023/12/03