内容説明
十六歳だった嘉門タツオは、タクシーから降りて笑福亭鶴光に、荒い息づかいで声をかけた。「弟子にしてください!」。一方、先達の金森幸介の曲は、「ヤングタウン 今月の歌」に選ばれ、洋々たる未来が開けていた……。千里丘のラジオ局は、大阪の若者たちの憧れそのもの。だけど未来は必ずしもまっすぐじゃない。辛い内弟子時代と破門、鳴かず飛ばずからの再デビュー。業界追放の苦しみの中、タツオは放浪し、自分の生きる芸事の道を探す。大阪人の夢物語そのものと言える、濃くもあったかい自叙伝物語!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
79
わたしが嘉門達夫さんを初めて聴いたのは「ゆけ!ゆけ!川口浩」 まさかその前に落語家の名でブレイクしていたとは!破門になったとは知っていましたが、まさか笑福亭鶴光さんの内弟子だったとは!紆余曲折のサクセスストーリーここに有り!2021/04/15
Tomomi Yazaki
9
熱い。いつになく熱い。この本を読み始めた時、それを感じた。歌いたい、皆の前で思いを込めて。そんな純粋な想いで誰もがあの丘の上を目指した。そのころ彼が仕事を共にした仲間を知り、懐かしさがこみ上げてきた。落語仲間は元より、サザン、杏里、近田春夫、ジューシィ・フルーツのイリア、あのねのね、そしてスペクトラム。そんな仲間に囲まれて、鶴光の内弟子だった時代の窮屈さが爆発して今がある。面白いからか、切ないからか、どちらかわからないけど、なぜか涙が滲んでくる。もう引き返せないからだね。嘉門さんいい話を本当にありがとう。2019/01/21
ベローチェのひととき
7
嘉門達夫の自叙伝的な物語。嘉門達夫、金森幸介(シンガーソングライター)、渡邊一雄(ラジオのプロデューサー)の3人の人生が語られている。嘉門達夫が高校生の頃、笑福亭鶴光に弟子入りしていたこと、破門になったことを初めて知った。落語家から替え歌の第一人者になるまでには、いくつもの葛藤があったと思う。みんな未来に向かう夢を持っており、読んでいて胸が熱くなった。2019/02/05
どん
5
「ヤングタウン」(ヤンタン)中高生の頃ヘビーリスナーだった。大学の入学試験の日のバスの中の出来事を投稿して読まれて、ステッカーもらったこともあった✨ 嘉門達夫は大学時代、三宮のチキンジョージにLIVEを観に行って死ぬほど笑わせてもらった😆 五歳上か!ヤンタンの「今月の歌」っていうのは記憶にないな。だけど、この金森幸介さんって聞きたくなる!2021/02/17
もりみー
5
面白かった。 自分のやりたい世界に飛び込む勇気、それを許した家族、素晴らしい人たちとの出合い。どれひとつ欠けても今の嘉門達夫は存在しない。同世代の人たちに是非お薦めの1冊。2019/01/28




