戦争とオカルティズム 現人神天皇と神憑り軍人

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戦争とオカルティズム 現人神天皇と神憑り軍人

  • 著者名:藤巻一保
  • 価格 ¥2,310(本体¥2,100)
  • 二見書房(2023/09発売)
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  • ISBN:9784576230412

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内容説明

日本は「神の国」であり、「天皇の国」である――

軍人たちを呪縛し続け、
日本を「聖戦」という名の戦争へと誘った
ファナティックまでの井出織ギーの正体

‐敗戦で一気に崩壊した「天皇」という不動の中心軸
‐ユダヤを絶対悪とし、天皇国日本を絶対正義とする善悪二元論
‐現人神天皇というイデオロギーを『国策』として創作した明治国家
‐現人神天皇に行き着き、天皇親政を求めて突き進んだ軍人たち
‐生々しい狂気の本丸

「天皇幻想」と「神憑り軍人」――天皇を巧みに利用し、今なお利用し続けているのは誰なのか……
初めて書かれた戦争裏面史!

《目 次》

第一章 ユダヤ禍と竹内文献
・四王天延孝――ユダヤ・フリーメーソンの陰謀を解きつづけた陸軍中将
・安江弘仙―――『竹内文書』に日本とユダヤの超古代秘史を見た陸軍大佐
・犬塚惟重―――ユダヤ陰謀論の深淵で揺れ動いた海軍大佐
・山本英輔―――四国・剣山にソロモンの秘宝を求めた海軍大将
・小磯国昭―――神代文字に八紘一宇の神意を見た男
第二章 古神道系団体の周辺
・矢野祐太郎――「神の国」建設を夢見た海軍大佐
・浅野正恭―――反大本の急先鋒となった海軍少将
・秋山真之―――「霊夢」によって日露戦争を勝利に導いた海軍中将
・秦真次――――超古代偽史に日本の神性を見た陸軍中将
・満井佐吉―――「聖戦」の名のもとに「霊的国防」を訴えた陸軍中佐
第三章 二・二六事件と天皇信仰
・相沢三郎―――天皇を「信仰」し、神示によって上官を斬った陸軍中佐
・磯部浅一―――二・二六事件で昭和維新を夢見た青年将校
・清原康平―――日本心霊科学史上、特筆すべき家系に生まれた陸軍少尉
・大岸頼好―――皇道派青年将校に最も影響を与えた陸軍大尉
・大久保弘一――熱烈なまでに天皇を信仰した霊媒体質の陸軍少佐
・石原莞爾―――「世界最終戦争」を見据え「東亜連盟」を唱えた陸軍中将
第四章 皇国史観の牢獄の中で
・昭和天皇と東條英機――現人神と神憑り軍人
後記
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

72
滅茶苦茶面白い。秋山真之や石原莞爾といった有名どころから四王天延孝に安江仙弘といった一部では有名な所、そして東条英機と昭和天皇。それら戦前を彩る数多の人物をユダヤ陰謀論と竹内文章、古神道関係、二・二六事件をキーワードに読み解いた一冊。神国思想と天皇崇拝が絡み合い、あのセピア色の昏いナショナリズムが形作られていく様は圧巻である。一方何よりも理性的でなければならない軍隊がそれに染まって行く様は何とも悍ましくもある。崇拝対象としての天皇と玉としての天皇の二重写し等は、読んでいてまさに目を開かされる様であった。2023/05/03

jm

3
結構骨太な本で。気楽に霊的国防論とか法国冥合とかの類かな?帝都大戦!とか思っていたら、戦前の日本軍という巨大な官僚組織の中で、立身に限界のある軍の選良たちのルサンチマンがいかに歪んでいったのかのお話でした。努力や頑張りではどうにもならない階層の存在と己の限界。その虚無感を天皇との一体化という神憑りが埋めていく様にゾクッとしました。しかしこれだけ他者の欲望の焦点となっていた昭和天皇は諸々キツかったでしょうね。 後驚いたのは、この時代の大本と法華経(日蓮主義)の影響力の広さと深さ。これは不勉強でした。2023/03/31

onepei

2
からんでもつれて得体が知れない2023/07/13

mutu-bird

2
昭和史あたりを去年から履修中。半藤一利が語っていた流れにでてきた人物たちに影響を及ぼしていた信念や観念としてのオカルト。2023/04/12

畝傍

0
超古代史、カルトでお腹一杯になった。平成のオカルトブームなるものは案外大した事無かったのかも知れない。2023/10/02

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