内容説明
カポエイラのショーで生計をたてるブラジル人,ベリーズに流れ着いた上海娘…….アフリカや南米の,そのさらなる辺境に暮らす人びとの生き生きとした表情を写し取りながら,人はなぜ旅をするのか,なぜ旅立つことを強制されるのかを問う,21の短篇.主人公以外は日本人がほとんど登場しない,異色の日本文学.(カラー挿画=門内ユキエ)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
目次
01 世界で一番うまい肉を食べた日
02 初めて見る異国の情景
03 熱帯の恋愛詩
04 どうしてジェラバを着ないのか
05 カポエイリスタの日常
06 マンディンガの潜水少年たち
07 アフリカの流儀
08 初めてのフェイジョアーダ
09 ハンモックを吊る場所
10 本当のキューバを捜して
11 逃れの町
12 マリオのインジェラ屋
13 昼食のゆくえ
14 ラ・プラタ遁走曲
15 眺めのいい窓
16 アミーナの買い出し
17 カチュンバーリの長い道のり
18 キューバからの二通の手紙
19 一番よく守られている秘密
20 父祖の地への旅
21 歩く生活の始まり



