内容説明
2021年度に中学校で新教育課程となり、指導と評価が困難を抱えています。
その中でも、最も困難な評価観点は、「主体的に学習に取り組む態度」です!
なぜならどのように評価をすればよいか、明確になっていないからです。
そこで、客観性を担保した、平等な評価をするために、
著者が指導と評価について具体的な事例とともに本書で提案をまとめています。
目次
序章 評価の意義
・評価を考えるための3つの<条件>
・評価の目的
・評価の留意点
・評価の3つの種類
コラム「自主的?自発的?主体的?ってどう違うの?」
第1章 「主体的に学習に取り組む態度」を考えるための基礎知識
1 どうして「主体的に学習に取り組む態度」になったの?
2 「関心・意欲・態度」とどう違うの?
3 「学びに向かう力、人間性等」のどこを評価?
4 「資質・能力」のどの部分が、感性、思いやりなの?
5 「主体的に学習に取り組む態度」のポイント
第1章のまとめ
第2章 外国語科における「主体的に学習に取り組む態度」のポイント
1 中学校外国語科における観点趣旨を知る
2 何を評価するのか、評価規準を知る
3 評価規準の望ましい具体的な姿を思い浮かべる
4 「学びに向かう力」のプロセスを知る
5 評価の「妥当性」を考える
6 評価の「信頼性」を考える
7 評価の「実行可能性」を考える
8 評価規準を作成する
9 評価基準を作成する
10 「学びに向かう力」を考える
第2章のまとめ
第3章 「主体的に学習に取り組む態度」におけるCanDo
1 「聞くこと」の「主体的に学習に取り組む態度」
2 「読むこと」の「主体的に学習に取り組む態度」
3 「話すこと<やり取り>」の「主体的に学習に取り組む態度」
4 「話すこと<発表>」の「主体的に学習に取り組む態度」
5 「書くこと」の「主体的に学習に取り組む態度」
第3章のまとめ
第4章 「主体的にコミュニケーションを図ろうとしている状況」の指導と評価
中学1年
(1)〔話す〕名前をはっきり、ゆっくり言う
(2)〔聞く〕「目」を見て、聞く。身体を相手に向ける。
(3)〔話す〕大きめの「声」で、はっきりと話す
(4)〔話す〕「ジェスチャー」を使用し、伝えやすくしようとする
(5)〔聞く〕「頷い」て、話を聞く、反応しながら聞く
(6)〔聞く〕「あいづち」を打ち、理解を示そうとする。
(7)〔聞く〕様々な「あいづち」を使えるようにする
(8)〔聞く〕相手の発言を「繰り返し」、話の内容を確認しようとする
(9)〔聞く〕相手に「質問」し、相手のことを詳しく知ろうとする
(10)〔聞く〕「感想」を伝え、自分の考えや思いを伝ようとする
(11)〔話す〕質問されたら同じ質問を相手にもする。
(12)〔話す〕つなぎ言葉を用いて、沈黙を埋めようとする
(13)〔話す〕得た情報を、他者に伝えようとする
(14)〔読む〕「情報」を読み取り、他者に伝えようとする
(15)〔書く〕読みやすい、丁寧な字で書こうとする。
(16)〔話す〕声量や目線を意識し、ジェスチャーを用い発表する。
中学2年
(1)〔聞く〕話し手への配慮を意識し、対話しようとする。
(2)〔話す〕聞き手への配慮を意識し、対話しようとする。
(3)〔聞く・話す〕わからないことや、知りたいことを尋ね、話に関心を示す
(4)〔話す〕答えたら、1文付け足し、詳しく話そうとする
ほか